埼玉・越谷久伊豆神社の山車行事が市無形文化財に指定
埼玉県越谷市で江戸時代前期の元禄年間(1688~1704年)から300年以上続く越谷久伊豆(ひさいず)神社例大祭の山車行事、通称「越ケ谷秋まつり」が、市の無形民俗文化財に正式に指定されました。この伝統行事は、五穀豊穣を祝う祭礼として長きにわたり地域に根付いてきました。
県内最大級の規模を誇る大行列
まつりでは、2日間にわたって8台の山車が町内を練り歩きます。神輿(みこし)と合わせて約300人が参加する大行列は、埼玉県内でも最大級の規模を誇ります。1日目の午前中には、稚児巫女(みこ)や氏子らによる長い行列とともに、神輿が久伊豆神社を出発。高さ約5メートルの山車が神輿の到着を歓迎し、夜まで引き回されます。祭りは神輿が神社に帰る2日目の夜まで続きます。
伝統のしきたりを変えずに継承
かつては2年に1度、9月下旬に3日間の日程で行われていたこのまつりは、約50年前からおおむね3年に1度、10月の土日に2日間の日程で実施されるようになりました。越ケ谷秋まつりは市内に残る唯一の山車行事であり、しきたりや衣装などの伝統を古くから変えずに受け継がれている点が特徴です。
市教育委員会の担当者は次のように語っています。「都市化が進み、多くのまつりから山車が姿を消す中、地域の人たちが懸命に守り継いできました。その努力と功績が今回の文化財指定に結び付いたといえるでしょう。」
コロナ禍を経て5年ぶりに開催
前回の開催は2024年10月で、コロナ禍の影響により5年ぶりの実施となりました。次回は今年10月に予定されており、伝統の祭りが再び地域を活気づけることが期待されています。この文化財指定は、歴史的な価値と地域コミュニティの結束力を高く評価した結果であり、今後も継承活動が支援される見込みです。



