埼玉県指定文化財が741件に 八潮市「木曽根の弓ぶち」など3件追加で新たな指定
埼玉県文化財741件に 八潮「木曽根の弓ぶち」など追加 (14.03.2026)

埼玉県指定文化財が741件に 八潮市「木曽根の弓ぶち」など3件追加で新たな指定

埼玉県教育委員会は、県文化財保護審議会の答申を受け、新たに3件の文化財を県指定文化財に追加することを決定した。これにより、埼玉県の指定等文化財は合計741件となり、地域の歴史と文化を守る取り組みがさらに強化される。

八潮市の民俗行事「木曽根の弓ぶち」が無形民俗文化財に

八潮市木曽根に伝わる民俗行事「木曽根の弓ぶち」は、成人の日に近い日曜日に木曽根氷川神社で行われる伝統的な儀式である。この行事では、弓矢で的を射てその年の吉凶を占うというユニークな特徴を持ち、謡を伴う直会(なおらい)も行われる。県内に分布する「オビシャ行事」の典型性を受け継いでおり、「木曽根氷川神社弓ぶち保存会」を保護団体として、無形民俗文化財に指定される。

吉見町の「永府門樋」が有形文化財(建造物)に指定

吉見町西吉見にある制水施設「永府門樋(えいふもんひ)」は、1901年に市野川と農業用水の合流点に建設されたれんが製の門である。二連の「桁型」構造を採用し、精緻な装飾や施工技術が施されており、明治期の土木技術の発展過程と地域の水利史を具体的に伝えている。この施設は常時公開されており、有形文化財(建造物)として新たに指定された。

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熊谷市の「西別府廃寺出土品」が有形文化財(考古資料)に

熊谷市の遺跡から出土した「西別府廃寺出土品」254点は、郡役所に隣接する古代寺院の活動を示す貴重な資料群として、有形文化財(考古資料)に指定される。これらの出土品は市の施設で一部が公開されており、古代の宗教活動や社会構造を理解する上で重要な手がかりを提供している。

その他の追加指定と名称変更

有形文化財(古文書)の「光西寺松井家文書(こうさいじまついけもんじょ)」については、706点が追加指定され、合計732点となった。また、天然記念物の「川本町産出カルカロドンメガロドンの歯群化石」は、個人所有物が県に寄贈されたことを受け、県所有物と統合され、研究成果を踏まえて名称が「旧川本町中新統(ちゅうしんとう)産出オトドゥスメガロドン歯群化石 附(つけたり)軟骨・鱗(うろこ)化石」に改められた。

これらの新たな指定は、3月17日の県報告示で正式に決定される予定である。埼玉県では、有形文化財が計350件、指定無形民俗文化財が計52件、天然記念物が計88件となり、多様な文化遺産が保護されることになる。

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