世界的建築家・隈研吾氏、和歌山で講演 黒川紀章への憧れを語る
世界的に著名な建築家である隈研吾氏の講演会が3月8日、和歌山市の県立近代美術館で開催されました。このイベントには約80人の聴衆が集まり、隈氏の語りに熱心に耳を傾けました。講演会は、同美術館で現在開催中の企画展「万博のレガシー」の関連事業として実施されたものです。
建築物の紹介と黒川紀章への影響
講演の中で隈氏は、自身が手がけた数々の建築物をスライドショーで紹介しました。そして、日本発の建築運動「メタボリズム」を展開し、同美術館の設計も担当した建築家・黒川紀章氏(1934~2007年)から受けた影響について触れました。
隈氏は中学生時代に黒川氏の環境に配慮する先進的な姿勢に感銘を受け、「かっこいいな。熱烈なファンになっちゃった」と当時の思い出を振り返りました。このエピソードは、若き日の隈氏が建築の道に進むきっかけの一つとなったことを示しています。
聴衆の反響と企画展の詳細
講演会には、朝から入場整理券を求めて並んだという和歌山市在住の39歳男性も参加しました。男性は「解説が大学の講義のようで分かりやすかった」と感想を語り、隈氏の話に深く感銘を受けた様子でした。
企画展「万博のレガシー」は、2025年大阪・関西万博に関連する展示として注目を集めており、5月6日まで開催されています。この展覧会では、万博がもたらす文化的・建築的な遺産に焦点が当てられており、隈氏の講演はその一環として位置づけられています。
隈研吾氏は、国内外で数多くの建築プロジェクトを手がけ、自然と調和したデザインで高い評価を得ています。今回の講演では、そんな彼のルーツとも言える黒川紀章氏への尊敬の念が鮮明に表れ、建築界における先達の影響力の大きさを改めて感じさせる内容となりました。



