大阪松竹座がフィナーレへ 5月末閉館を前に大歌舞伎公演が開幕
大阪松竹座が閉館へ フィナーレ飾る大歌舞伎始まる

大阪松竹座の終幕を飾る大歌舞伎が開幕 5月末閉館へ

施設の老朽化により、5月の公演を最後に閉館が予定されている「大阪松竹座」(大阪市中央区)で4月3日、フィナーレを飾る2カ月連続の歌舞伎公演が始まりました。芝居町の灯を守り続けた大劇場の終幕を見届けようと、昼夜の公演には計約2千人の観客が詰めかけ、熱気に包まれました。

人間国宝らが出演 観客を魅了する演目

この日、初日を迎えた「御名残四月大歌舞伎」には、人間国宝の片岡仁左衛門さんと中村歌六さんをはじめ、中村鴈治郎さんや中村扇雀さんらが出演。「彦山権現誓助剱 毛谷村」「菅原伝授手習鑑 寺子屋」などの演目で、観客を魅了しました。特に「彦山権現誓助剱」では、中村獅童さんが演じる六助役が息子の陽喜さんを演じる弥三松を担ぐ場面など、迫力ある舞台が展開されました。

大阪松竹座の歴史と役割

大阪松竹座は1923年(大正12年)、近世以降に芝居町として発展した道頓堀に、大阪初の洋式劇場として誕生しました。映画の封切館としての時代を経て、1997年には舞台専用の劇場に生まれ変わり、歌舞伎や喜劇、落語、コンサートなど、多彩な舞台芸術の拠点として上方文化を支えてきました。

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しかし、運営する松竹は昨年8月、設備の老朽化を理由に今年5月末での閉館を発表しました。今年3月末には、道頓堀での劇場運営を継続する方針を公表したものの、現在の建物の具体的な活用方法は未定で、運営形態などの詳細は今後検討するとしています。

今後の公演スケジュールと閉館後の展望

「御名残四月大歌舞伎」は4月26日まで開催され、続いて5月2日から26日には「御名残五月大歌舞伎」が予定されています。これらは大阪松竹座の最後の公演となり、多くのファンや関係者にとって特別な意味を持つものとなるでしょう。

閉館後は、建物の活用が未定であるため、地域の文化遺産としての保存や新たな活用方法について、関係者や市民の間で議論が続くことが予想されます。松竹は道頓堀での劇場運営継続を表明していますが、具体的な計画はまだ明らかになっていません。

大阪松竹座は約100年にわたり、大阪の芸能文化を支えてきた歴史的劇場です。その閉館は、地域の文化シーンに大きな変化をもたらす一方で、新たな可能性を探る機会ともなりそうです。今後も注目が集まるでしょう。

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