狩野孝信か、新たな桃山時代屏風発見 京都国立博物館
狩野孝信か、新たな桃山時代屏風発見 京博

京都国立博物館は28日、狩野派の絵師が描いたとみられる桃山時代の屏風が新たに見つかったと発表した。発見されたのは「東山遊楽図屏風」(17世紀)で、6曲1隻の作品。京都の清水寺と、豊臣秀吉をまつった豊国社を背景に、風流踊りの様子や相撲をとる人々など、当時の風俗が躍動感あふれる筆致で描かれている。

狩野孝信かその周辺の作品

京都国立博物館によると、本作品は狩野孝信(1571~1618)か、その周辺の絵師によるものとみられる。孝信は狩野派を代表する永徳の次男で、後の探幽らの父にあたる。担当者は「桃山時代にさかのぼる狩野派の作品で、これほどクオリティーの高いものが見つかることは稀」と評価する。

オークション出品がきっかけ

この屏風は2024年に国内のオークションに出品され、それを機に京都国立博物館が調査を進め、発見に至った。同館学芸部保存修理指導室長の福士雄也さんは「精細な人物描写に優れ、描写の質の高さは、昨年重要文化財に指定された同じ狩野孝信筆とされる『唐船・南蛮船図屏風』にも匹敵する」と話す。

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来春「大狩野派」展で展示

この屏風は、来春京都国立博物館で開催される「大狩野派」展(朝日新聞社など主催、2026年4月20日~7月19日)の第1部(4月20日~5月30日)で展示される予定。同展では狩野派の名品が半世紀ぶりに勢ぞろいする。

今回の発見は、桃山時代の狩野派の画業を理解する上で貴重な資料となる。人物の生き生きとした表情や動き、背景の細密な描写は、当時の風俗や文化を伝えるとともに、狩野派の高度な技術を今に伝えている。

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