異形の寺宝「八雷神面」が76年ぶりに帰還、元興寺で開帳法要が営まれる
八雷神面76年ぶり帰還、元興寺で開帳法要 (03.04.2026)

異形の寺宝「八雷神面」が76年ぶりに元興寺へ帰還、開帳法要でお披露目

奈良市の華厳宗元興寺(元興寺塔跡、国史跡)に、古くから厄よけの信仰を集めてきた寺宝「八雷神面」が76年ぶりに戻された。この帰還は、一時は参拝者が入れなかった境内の復興計画の第一段階として位置づけられ、地域住民や池田圭誠住職らの尽力により実現した。2026年4月2日には開帳法要が営まれ、約30人の参列者が読経を捧げる中、新たな厨子に安置された八雷神面がお披露目された。

八雷神面の歴史と特徴

八雷神面は、室町後期から江戸前期にかけて制作されたとされる異形の寺宝で、一つの面に計八つの顔が刻まれている。1950年からは奈良国立博物館に寄託されていたが、近年、元興寺の境内復興を目指す動きの中で、その帰還が計画された。かつてならまちの大部分を占めた元興寺は現在、三つの寺院に分かれており、華厳宗元興寺はその一つとして歴史を伝えている。

クラウドファンディングによる支援と整備

境内復興のため、池田住職や地域住民はクラウドファンディングを実施し、約1400万円の支援を集めた。この資金を用いて、本堂の改修や境内施設の整備が進められ、八雷神面の帰還と一般公開に向けた準備が整えられた。2026年3月には、奈良国立博物館から八雷神面が帰還し、公開の運びとなった。

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開帳法要と今後の拝観スケジュール

開帳法要では、池田住職が「様々な方の力のおかげでようやくお戻りいただけてうれしい。八雷神面をきっかけにならまちを訪れてもらい、地域が盛り上がれば」と願いを述べた。拝観は、4月5日まで特別拝観を実施し、4月4日と5日はイベント開催のため無料で公開される。その後は、毎週土曜日と日曜日の午前10時から午後5時まで拝観を受け付ける予定だ。拝観料は大人500円などとなっており、詳細は寺のホームページやSNSで確認できる。

この取り組みは、地域の文化財保護と観光活性化を結びつける事例として注目を集めており、八雷神面の帰還が元興寺とならまちの新たな魅力づくりに貢献することが期待されている。

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