元宝塚ジェンヌが故郷川越を盛り上げる 市民51人が参加する新作ミュージカルが上演
埼玉県川越市で活動するミュージカル劇団「うりいろ劇団」が、2026年3月21日と22日の両日、同市郭町のやまぶき会館において新作公演「かわごえジェンヌ アクロス ザ リバー~おじさん成長記」を上演する。この劇団は元宝塚歌劇団出身の石川裕梨さん(芸名・剣崎裕歌)が2024年に旗揚げしたもので、今回が4作目となる記念すべき公演だ。
主役は意外にも「おじさん」たち 異次元ファンタジーで成長物語
作品の最大の特徴は、華やかな元ジェンヌたちが共演する中、主役に抜擢されたのが生活に疲れた4人のおじさんたちである点だ。物語は、彼らが異次元へ飛ばされ、個性豊かな神々と出会うという奇想天外なコメディーファンタジーに仕上がっている。
神々を演じるのは、いずれも宝塚歌劇団出身の石川裕梨さん(劇団代表)、涼麻ともさん、紫月音寧さん、澤佳津伎さんに加え、大阪のOSK日本歌劇団出身の優奈澪さん。それぞれの神々には情熱、セクシー、包容力などの特性があり、これらに触れたおじさんたちが、年齢を重ねても魅力的な「イケオジ」へと成長できるかが作品の見どころとなっている。
小学1年生から76歳まで総勢51人の市民が参加 地域一体の舞台作り
今回の公演では、小学1年生から76歳までの公募市民ら総勢51人が舞台に立つ。石川さんは脚本・演出を担当し、振り付けは宝塚時代の上級生だった涼麻さんが手掛けた。元ジェンヌたちによる華麗なショータイムや、出演者が一列に並び足を振り上げるラインダンスも披露される予定だ。
石川さんは企画意図について「前回までの公演で実施したアンケートにおいて、頑張るおじさんたちの姿に勇気をもらったという声を多数いただいていたため、あえて主役に抜てきした」と説明。おじさん役を代表して出演する、市内で人形販売店を営む須賀栄治さん(55)は「おじさんでも努力すれば、歌って踊れることを証明したい。あきらめない気持ちの大切さを観客の皆様に伝えたい」と意気込みを語った。
地元企業とのコラボレーションも実施 地域活性化への取り組み
上演スケジュールは、21日が午後2時からと午後6時からの2回、22日が正午からと午後4時からの2回で、各回約2時間。料金は3700円で、500席全てが自由席となっている。また、地域活性化の一環として、市内の老舗菓子店とコラボレーションし、その商品をうりいろ劇団仕様の巾着袋に包んだグッズをロビーで販売する。
問い合わせは、うりいろ劇団(電話080-7485-9721)まで。この公演は、元宝塚ジェンヌの芸術性と地域住民の熱意が融合した、川越発の文化イベントとして大きな注目を集めている。



