徳川家ゆかりの資料展示収蔵施設、浜松市美術館の改修を軸に検討
浜松市は11日、徳川家ゆかりの資料約2万点を展示収蔵する施設の整備候補地について、浜松城公園内の市美術館(中央区松城町)の改修を軸に検討することを市議会総務委員会で明らかにしました。今後、資料を所有する徳川記念財団(東京)と調整を進める予定です。
築55年の美術館は手狭になってきたため、閉館した市教育文化会館「はまホール」(同区利町)跡地への移転が有力となっています。
収蔵能力に関する議論
総務委では、現在の美術館の収蔵点数がガラス絵や浮世絵版画など約7千点であることから、委員から「徳川家の資料が全て保管できるのか」との指摘がありました。市の担当者は「現状の収蔵庫だけでは難しい。展示室の一部を収蔵庫に作り替えることで、対応できると考えている」と述べました。
整備スケジュールと研究拠点としての期待
整備スケジュールを巡る質問に対しては、「財団側から具体的な期限は示されていないが、財団と調整して着実に進めることが必要」としました。委員からは「研究の場としても重要な施設になる。そういう観点での発信も大事だ」との意見も出ました。
市民アンケートの結果
また市は、市に登録している広聴モニター220人を対象に2月に実施したアンケートの結果を報告。196人が回答し、施設への期待に関する質問で「期待することはない」と答えた人は5.6%にとどまり、多くの人が「歴史を学べる」「歴史資料を間近で見られる」といった期待を寄せている結果となりました。
タウンミーティングの報告
市側は施設について市民らから意見を聞くために2月に開いたタウンミーティングについても説明。3回で計56人が参加し、整備候補地として例示された、浜松城公園内の駐車場か鹿谷地区での新築、市美術館の改修の3案のうち、既存施設の活用や整備スケジュールといった観点から、美術館の改修が合理的との声があったとしました。



