第31回中原中也賞に京都府在住の成清朔さんが受賞
新鮮な感性を備えた現代詩集に贈られる第31回中原中也賞に、京都府在住の成清朔(なりきよ・さく)さん(26)の第1詩集「彼方(かなた)の幽霊」が選出されました。この賞は、詩人・中原中也(1907~37年)の出身地である山口市が主催するもので、2月21日に市内で開催された選考会において決定されました。
選考委員が「20歳代半ばで完成度が高い才能」と絶賛
受賞作品である「彼方の幽霊」は私家版として出版され、世界に対する疑念との向き合い方などをテーマにした19編の詩を収録しています。選考委員を務めた詩人の蜂飼耳さんら5人は、次のように高く評価しました。
- 「20歳代半ばでかなり完成度が高く、素晴らしい才能を感じる」
- 「言葉にしがたいものを言葉にする勇気が宿った詩集だ」
この賞は現代詩人の登竜門として位置づけられており、今回は267点の応募・推薦作が寄せられました。選考委員たちは、成清さんの作品が若い世代の鋭敏な感性と深い思索を反映している点を特に称賛しています。
贈呈式は4月29日に開催、副賞100万円も授与
中原中也賞の贈呈式は、中也の誕生日にあたる4月29日に山口市内で開催される予定です。成清さんには、中原中也のブロンズ像とともに、副賞100万円が贈られます。この賞は、新進詩人にとって重要なキャリアの一歩となるだけでなく、現代詩の振興にも大きく貢献しています。
成清朔さんは、今回の受賞について「大きな励みになります」とコメントし、今後も創作活動を続けていく意欲を示しています。若手詩人たちの活躍が、文学界に新たな風を吹き込むことが期待されています。



