東京都文京区立森鷗外記念館(同区千駄木1)で、特別展「近代文学でよむ文の京の坂と名所」が開催されている。会期は6月28日まで。文学作品に登場する区内の坂や名所を紹介し、作品を通じて当時の情景に思いをはせることができる。
33人の作家の作品を紹介
明治から昭和初期の近代文学作品には、文京区の名所や坂が登場する作品が多い。今回の特別展では、33人の作家の作品を取り上げる。森鷗外の「青年」では主人公が根津神社を通り過ぎ、夏目漱石の「三四郎」では現在の東京大構内が舞台となり、泉鏡花の「外科室」では小石川植物園が描かれている。
名所ごとに作品をひもとく
湯島天神や本郷三丁目、伝通院、護国寺など、名所ごとに作品を紹介。江戸川乱歩が団子坂から着想を得た「D坂の殺人事件」の自筆草稿など、貴重な資料も展示されている。また、書籍だけでなく、版画や絵画も展示し、当時の風景をイメージしやすくしている。現在との比較や、作家ごとの捉え方の違いも楽しめる。
担当司書の岩佐春奈さんは「当時の景色を想像しながらじっくり見てほしい。興味を持った場所にはぜひ足を運んでいただき、新たに近代文学を読むきっかけになれば」と話している。
開催概要
- 会期:2026年5月16日~6月28日(休館日:5月25~26日、6月22~23日)
- 時間:午前10時~午後6時
- 入場料:一般600円、中学生以下無料
- 会場:文京区立森鷗外記念館(東京都文京区千駄木1)



