朝晴れエッセー:自己分析 72歳女性のささやかな幸せと人生の振り返り
自己分析 72歳女性のささやかな幸せと人生

朝4時半に朝刊にざっと目を通す。その後、あと1時間寝ようとこたつに入り横になる。背中がぽかぽかと温かい。ああ、なんて幸せな瞬間だろう。

昨日は仕事帰りにスーパーに寄った。そこで見つけたのは半額ののり弁当。さらに、2000円の買い物で200円ごとにたまるポイントが10ポイント追加された。これもまた幸せな出来事だ。帰り道では信号に一つも引っかからなかった。ああ、これも幸せ。

日々の生活の中には、ささやかな幸せがたくさん転がっている。私はそれを見つけるのが得意だ。えっへん、と自慢したくなるほどだ。この小さな幸せに満足している私は、実に安上がりな女である。それに加えて、人一倍働き者でもある。それがまさしく私の自己分析だ。

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決してぜいたくはせず、何事にもつましく、はんこで押したような平凡きわまりない毎日を送っている。人づきあいが苦手で、ひまさえあれば本ばかり読んでいる。おもしろみのないのが少々難点かもしれない。そうこうして72年も生きてきた。いやあ、ごくろう、ごくろう。

ところでお父さん、もっと感謝しなさいよ。私は、きむずかしいじいちゃんとばあちゃんを見送り、3人の子供たちの世話に明け暮れながら、ずうっとずうっと元気にたくましく、そして地味に頑張ってきたんだ。今のお父さんがいるのは、私のふんばりのおかげなんだからね。わかってるかい?

(速水峰子、72歳、大阪市平野区)

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