国宝「洛中洛外図屛風」を含む狩野派の名品が、約半世紀ぶりに一堂に会する。京都国立博物館(京博)で来年4月から7月にかけて開催される特別展「大狩野派」(朝日新聞社など主催)の概要が28日、発表された。
約400年にわたる狩野派の軌跡
狩野派は、足利将軍家をはじめ、織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍家などの権力者に仕え、約400年間にわたって画壇を牽引し続けた絵師集団である。その大規模な回顧展は、1979年に東京国立博物館で開かれた「狩野派の絵画」展以来となる。
展示内容の詳細
本展では、国宝や重要文化財を含む約150件が出展される。会期は第1部「室町~桃山編」(4月20日~5月30日)と第2部「江戸~明治編」(6月8日~7月19日)の2期に分けられ、全作品の展示替えが行われる。
第1部では、狩野永徳の国宝「洛中洛外図屛風」をはじめ、狩野正信、狩野元信らの作品が展示される。第2部では、狩野探幽、狩野栄信のほか、英一蝶、橋本雅邦らの作品が並ぶ。
関係者のコメント
京博の松本伸之館長は「教科書に載っているような作品から、新たに発見された作品まで。まさに狩野派の全貌を紹介する企画になっている」と語る。
展示を担当する京都国立博物館保存修理指導室長の福士雄也さんは「いったい狩野派とは何なのか、改めて考えるような展覧会にしたい。大変ですが、これほど準備をしていて楽しい展覧会はないので、必ずや、ご覧いただく方にも楽しんでいただけると思う」と述べた。



