WBCへ向けた国内組投手の「適性検査」 求められる適応力と準備力
2026年2月23日、侍ジャパンは壮行試合でソフトバンクに0対4で敗れた。この試合は、救援陣の故障離脱が相次ぐ中、投手起用の構想を練り直す重要な機会となった。
「第2先発、第3先発」戦略の模索
井端弘和監督は、選手たちが「何でもやります」と前向きな姿勢を示していることを評価し、「皆で乗りきろうと思う」と語った。その鍵となるのが「第2先発、第3先発」という新たな戦略だ。所属球団で先発を務める投手が、複数イニングずつをつなぎ、終盤を本職のリリーバーに託す構想を温めている。
23日の壮行試合では、サポートメンバーの右腕が先発し、二回以降は「第2先発、第3先発」の適性検査のような様相を呈した。特に注目されたのは、四回から打者6人に対し出塁を許さなかった高橋宏斗(中日)だ。彼は回の先頭打者を150キロ中盤の速球で、1球で打ち取るなど、圧倒的な投球を見せた。
高橋宏斗と北山亘基の振り返り
前回のWBCでも中継ぎ経験を持つ23歳の高橋宏斗は、「回の頭の1球目から、ストライクゾーンで勝負することを心がけられたのが良かった」と振り返った。一方、六回に先取点を奪われた北山亘基(日本ハム)は、「ぬるい入り方をしてしまった」と、先頭から浴びた連打を悔やんだ。
北山は、「回をまたぐことを最初から考えるのではなく、1球目から全開でいく入り方を今後は意識したい」と語り、改善点を明確にした。このように、国内組投手には普段と違う役割への「適応力」、そして一瞬で試合に入り込む「準備力」が強く求められている。
先発投手の構想と国内組の役割
決勝までの最大7試合を戦うとしても、先発投手は4人で足りると見込まれている。大リーガーの山本由伸、菅野智之、菊池雄星の3投手は先発起用が濃厚だ。したがって、国内組の投手たちは、中継ぎや救援など、多様な役割を担うことが期待される。
この状況下で、井端監督が掲げる「第2先発、第3先発」戦略は、投手陣の柔軟性を試す重要な要素となっている。壮行試合を通じて、各選手がどのように適応し、準備力を発揮するかが、WBCでの戦いの行方を左右するだろう。
侍ジャパンは、故障離脱という逆境を乗り越え、チーム一丸となって世界の舞台に挑む。国内組投手の成長と適応が、日本の野球の未来を切り開く鍵となる。



