広島・栗林良吏、プロ初先発で1安打完封勝利を飾る
2026年3月29日、セ・リーグの試合で広島カープが中日ドラゴンズを1-0で下し、開幕3連勝を達成しました。この勝利の立役者は、プロ初先発を果たした栗林良吏投手です。彼はわずか95球で1安打無失点の完封勝利を挙げ、プロ野球界に衝撃を与えました。
7回までパーフェクトの快投で「マダックス」を達成
栗林投手は試合開始から7回までパーフェクトの投球を続け、完全試合の可能性を高めました。8回に先頭打者・細川に初安打を許したものの、その後は冷静に後続3人を抑え、完全試合の夢は途絶えましたが、試合後には「自分は初先発。そこへの思いは別になかった」と淡々と語りました。
9回には通算134セーブの元クローザーとしての経験を活かし、村松をフォークで空振り三振、代打阿部をカーブで中飛、板山をカットボールで空振り三振に切り取り、見事に完封を完遂。100球未満での完封勝利である「マダックス」を達成しました。
不振から先発転向で華々しい復活劇
栗林投手は昨シーズン、不振に陥り中継ぎに配置転換されましたが、新井監督の提案で先発投手へ転向。この決断が大きな転機となりました。「1年目のつもりで」「(先発陣で)自分は最後方」という危機感を糧に、スタミナ強化やクイックモーションの修正に取り組み、新たにスライダーを習得するなど、変化球を四つの球種に増やして投球の幅を広げました。
試合後、栗林投手は「今日という日を忘れない」と感慨深げに語り、「いろいろな球種で勝負し、打者に嫌がられる投手になれれば」と決意を新たにしました。全てを背負ったクローザーからローテーション投手へと転身し、プロ人生の第2章が華々しく幕を開けました。
新井監督も絶賛する栗林の投球
広島の新井監督は試合後、栗林投手の投球を「栗林はもう、すごいとしか言いようがない。危なげなかった。サク(坂倉)も的を絞らせないように、緩急を交えながら、よく引っ張っていた」と絶賛しました。この勝利は、チーム全体の士気を高める大きな一歩となりました。
一方、中日は好投した高橋宏投手を打線が援護できず、8年ぶりの開幕3連敗を喫しました。今シーズンのセ・リーグの行方に、さらなる注目が集まりそうです。



