第50期棋聖戦七番勝負、最終局で一力遼棋聖と芝野虎丸十段が激闘
囲碁界の最高位を争う第50期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)の最終第7局が、2026年3月25日午前9時、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で開始されました。この一戦は、5連覇を目指す一力遼棋聖(28歳)と、初の棋聖戴冠を狙う挑戦者・芝野虎丸十段(26歳)によるシリーズで、両者が譲らず3勝3敗の接戦を経て、ついに決着の時を迎えました。
緊張のスタート、芝野十段が先番を引き当てる
立会人の山城宏九段の合図で対局が始まり、先番を引き当てた芝野虎丸十段が右上隅の星に第一着を打ちました。序盤から白16の打ち込みに対して、芝野十段は黒17と応戦し、力強い展開を見せています。特に黒21の曲がりから上辺で力をため、黒27と白を攻める一手は、芝野十段らしい積極的な打ち方として注目を集めました。左辺では競り合いが生じ、一手一手が形勢を左右する緊迫した局面が続いています。
解説者も注目する慎重な駆け引き
解説を務める伊田篤史九段は、この局面について「黒21からの打ち方は芝野さんらしく力強いですが、一力さんも不満はないでしょう。一手で形勢が変わりそうな局面で、お互いに慎重になりそうだ」と分析しています。両棋士とも最高位を懸けて神経を研ぎ澄ませており、今後の展開が大きく変わる可能性を秘めた対局となっています。
棋聖戦は囲碁界で最も権威あるタイトルの一つであり、今回の七番勝負は若手の精鋭同士の対決として、ファンから熱い視線が注がれています。一力棋聖は連覇をかけて、芝野十段は初戴冠を目指して、最後まで気を抜かずに戦いを続けることが期待されます。この最終局の結果は、囲碁界の勢力図に大きな影響を与えることでしょう。



