第50期棋聖戦七番勝負、箱根で最終決戦へ
日本囲碁界の最高峰タイトル戦である第50期棋聖戦七番勝負が、いよいよ最終局面を迎えます。一力遼棋聖(防衛者)と芝野虎丸十段(挑戦者)による頂上決戦の第7局が、3月25日と26日の両日、神奈川県箱根町のホテル花月園を舞台に行われることが決定しました。
3勝3敗の大接戦、歴史的瞬間に
これまでの6局は、互いに一歩も譲らない激闘が続き、3勝3敗の五分の状況で最終局を迎えます。1月のハワイ対局から始まった今期の七番勝負は、まさに日本囲碁史に残る名勝負となっています。一力棋聖が前人未到の5連覇を達成するのか、それとも芝野十段が初の棋聖位を奪取するのか、囲碁ファンだけでなくスポーツ界全体が注目する歴史的瞬間です。
対局前日、箱根で記念撮影
対局前日の3月24日午後3時半過ぎ、両対局者は会場となるホテル花月園に到着しました。玄関には対局を知らせる立て看板が設置され、着物姿の女性スタッフが出迎えるという伝統的な雰囲気の中、緊張感のある空気が漂いました。
その後、両者はフォトセッションのために箱根ラリック美術館へ移動。この美術館は、フランスを代表する宝飾とガラス工芸作家であるルネ・ラリック(1860~1945)の作品を展示する施設として知られています。
オリエント急行との記念撮影
同美術館の人気コーナーの一つが、ラリックが内装デザインを手がけたオリエント急行の実物車両です。約100年前に製造されたこの豪華列車は現在、ティータイムを楽しめるカフェとして利用されており、ラリックが制作したガラスパネルなど、贅を尽くしたインテリアを眺めながらくつろぐことができます。
鉄道ファンとしても知られる一力棋聖は、フォトセッションを終えた後、「海外の豪華列車を実際に見ることができて光栄です」と笑顔でコメント。その表情には、長きにわたる戦いの緊張から少し解放された安堵の色も見えました。
七番勝負にふさわしい舞台
オリエント急行は、かつてパリとイスタンブールを結んだ伝説的な豪華長距離列車です。「青いプリマドンナ」の愛称で親しまれるその車両は、1月から続いてきた濃厚で贅沢な七番勝負の最終章に相応しい記念撮影の舞台となりました。両対局者は、豪華列車の旅に思いを馳せながら、明日からの決戦に臨む覚悟を新たにしたようです。
棋聖戦中継ブログでは、この熱戦の模様を写真と詳細なテキストでリアルタイムにリポートします。日本囲碁界の歴史を刻む一戦に、どうぞご期待ください。



