中日・高橋宏斗投手の修正力に大塚コーチが期待「もっと無双できる」
2026年2月26日、中日ドラゴンズの高橋宏斗投手(23)が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出され、2023年の前回大会に続く2度目の出場を果たす。世界一の経験を持つ高橋投手は、シーズンでも2023年から3年連続で規定投球回をクリアするなど着実に実績を積み上げてきた。
大塚コーチが語る高橋投手の成長と修正力
WBC経験者でもある中日の大塚晶文巡回投手・育成コーチは、高橋投手のこの3年間の成長を高く評価している。大塚コーチが特に注目するのは、高橋投手の驚異的な修正力だ。
大塚コーチが思い返すのは、前回のWBCを控えた2023年2月の春季キャンプ。高橋投手のフォームが前年から大きく変化していた。オフシーズンに当時オリックスのエース山本由伸投手(現ドジャース)に弟子入りし、練習を共にしただけでなく、フォームも山本投手に似たすり足で踏み出す形になっていた。
「びっくりした」と振り返る大塚コーチだが、この出来事が高橋投手の目指す方向性を知るきっかけとなった。話し合いの上でフォームは元の形に戻したものの、大塚コーチは高橋投手が取り入れた練習法に興味を持ち、実際に試してみた。
- ブリッジや倒立
- ストローを使った呼吸エクササイズ
- 腹圧を意識した様々なメニュー
「きつい練習で、投球にもつながると思った」と効果を理解し、高橋投手の取り組みを見守ってきた。
春季キャンプで示した習熟と修正の早さ
試行錯誤を重ね、こつこつと練習を続ける高橋投手。2026年2月の春季キャンプでは、その習熟を示す瞬間があった。大塚コーチがフォームで注視するのは、右肘の上がるタイミングとリリースの高さ。気になった点を伝えると、高橋投手はわずか1日で修正してきたという。
「朝早くから静かな場所で神経を研ぎ澄ませ、体の状態を確認している。修正の仕方が分かってきたのだと思う」と大塚コーチは目を見張る。
継続する姿勢を認める一方で、高橋投手の能力の高さを考えれば「もっと無双できる」という思いもある。大塚コーチ自身、2006年の第1回WBCに出場し、胴上げ投手となったのは34歳の時だった。野球人生の集大成に近く、その後の現役生活で生かす時間は短かった。
23歳での2度目の大舞台を財産に
高橋投手には23歳で2度目の大舞台を踏む機会を貴重な財産にし、さらなる進化につなげてほしいと大塚コーチは願っている。
「もしかしたら怖さや逆境を味わうかもしれないが、それも含めていろいろな経験ができる。超一流の選手たちと接して感じたことを、チームに持ち帰ってきてほしいなと思う」と期待を込める。
WBC2度目の挑戦を控える高橋宏斗投手。大塚コーチの期待に応え、さらなる成長を見せるか、注目が集まっている。



