一力棋聖が快勝でシリーズを3勝3敗に 芝野十段との熱戦を関航太郎九段が総括
棋聖戦第6局 一力棋聖が快勝で3勝3敗に 関九段が総括

第50期棋聖戦第6局で一力棋聖が快勝、シリーズを3勝3敗に

千葉県勝浦市で行われていた第50期棋聖戦七番勝負第6局は、カド番に追い込まれていた一力遼棋聖が芝野虎丸十段に快勝し、シリーズ通算成績を3勝3敗としました。この熱戦について、新聞解説の関航太郎九段に詳細な総括をしてもらいました。

序盤はAIと一致した互角の展開

関九段はまず序盤について、「黒15、白16と意欲的な打ち方でスタートしました。意欲的ではありますが、研究に裏付けられている印象です。白24から36までの打ち方もAIと一致で、互角ではありますが、白も不満のない分かれだと思います」と分析しています。

黒47の積極手が局面をリード

中盤に入ると、黒47の積極的な手が注目されました。関九段は「控室の検討では『踏み込みすぎでは』という意見もあったのですが、結果的に黒57までとなると、白模様をうまく制限しています。結果的に見ると白50では79などと打って分断しないという打ち方もありましたが、切りたくなります。白64までとなると、少し白は手がかかりすぎている印象です」と指摘しました。

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さらに、白68では112がよかった可能性があるものの、実戦では黒69から隅をえぐったのが大きく、黒がリードしたと評価しています。関九段は「ただ、両者とも必ずしも黒が成功したとは見てなかったようなので、判断が難しい局面だったのだと思います」と付け加えました。

一力棋聖の力強いシノギが勝負を決める

終盤の勝負所では、黒89が厳しい手で結果的に勝着になったと関九段は分析します。「中央のシノギ勝負になりましたが、黒91、93のシノギは力強く、むしろ白の薄みを突くような生き方です。芝野さんはここまで頑張られるとは思っていなかったかもしれません」と語りました。

一力棋聖のシノギについては「悪手はありませんでした。この碁は一局を通してはっきりとした悪手がなく、快勝だったと思います」と高く評価しています。

最終第7局への展望

関九段は最終第7局への展望として、「芝野さんは中央に石が向かうことが多く、一力さんは実利を好む印象があるので、芝野さんの攻め、一力さんのシノギという展開になりやすいですね。最終局だから、慎重な打ち方になるケースもありますが、この両者はそんなこともないでしょう」と予想しています。

第50期棋聖戦七番勝負は、この第6局の結果により3勝3敗のタイに戻り、最終第7局で優勝者が決定することになりました。両棋士の熱い戦いが期待されます。

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