大相撲夏場所9日目(2026年5月19日)、関脇琴勝峰(23)が小結若隆景(28)を寄り切りで破り、5連勝を飾った。琴勝峰は初日から2連敗とスロースタートだったが、その後持ち直し、5日目から白星を重ねている。
立ち合いから圧力
立ち合い、琴勝峰は低い体勢から突き刺すように出る若隆景に対し、頭からぶつかっていった。「とにかく中に入られないように」と意識し、圧力をかけ続けた。わずか4秒余りで若隆景を土俵際に追い詰め、寄り切った。琴勝峰は「正面に置き続けたのが良かった」と振り返った。
転機となった昨年の夏場所
琴勝峰は2025年7月の名古屋場所で初優勝を果たした。その転機は、ちょうど1年前の夏場所だった。当時東前頭14枚目だった琴勝峰は、右足の肉離れで初日から休場。全休すれば十両に落ちる状況だったが、6日目から土俵に上がり、6勝を挙げた。「出場するか悩んだけど、土俵に上がれば勝てる可能性もあるし、挑戦しようと思った」と語る。以来、心が吹っ切れ、目の前の一番に集中できるようになった。
今年3月の春場所では11勝を挙げ、今場所は新関脇として臨んでいる。2連敗スタートで「かみ合っていなかった」が、3日目に幕内通算200勝を達成。しかし、本人は特に気にしていない様子だった。
馬力が威力を発揮
そこから持ち前の馬力が威力を見せ始め、5日目から5連勝。うち3勝を押し出しで決めている。琴勝峰は支度部屋の取材で「次の日が、もっと良くなっていけるように」と繰り返し語る。スロースターターのこの言葉を体現し続ければ、勝ち越し一番乗りの霧島を脅かす存在になるかもしれない。大関との取組はまだ残されている。
一方、大関霧島は若元春を寄り倒して1敗を堅持。勝ち越し一番乗りで再び単独首位に立った。小結若隆景は琴勝峰に敗れ、2敗に後退。翔猿は琴栄峰に敗れ、2敗組は5人となった。大関琴桜は豪ノ山に屈し、7敗目を喫した。幕内100場所目の玉鷲は初日から9連敗と苦しい状況が続いている。



