第50期棋聖戦第4局、日光で2日目の対局がスタート
一力遼棋聖に芝野虎丸十段が挑む第50期棋聖戦七番勝負第4局は、2026年2月27日午前9時、栃木県日光市のホテル「日光千姫物語」で2日目の対局を開始しました。この日の日光の朝は気温8度の曇り空で、時折やわらかな日差しが降り注ぎ、春の訪れを感じさせる天候となりました。
対局室に漂う緊張感
午前8時51分、立会人の高尾伸路九段らが待つホテル4階の対局室に、芝野十段が最初に姿を現しました。芝野十段はいつも通り折り目正しく正座し、碁盤を丁寧に拭いていきます。一力棋聖は53分に対局室へ到着し、本局の2日目も黒のシャツを着用。ネクタイはえんじ色で、出身大学の早稲田カラーを意識した装いです。盤を挟んで二人が向かい合った瞬間、室内にはすさまじい緊張感が包まれました。
一力棋聖の封じ手はツギに
定刻の午前9時、一礼して前日の戦いを再現した一力棋聖と芝野十段。高尾九段が開封した封じ手(▲)は右辺のツギで、白のコウ材に対して普通に受ける手でした。この手は控室でも有力視されていたものです。解説を務める福岡航太朗七段は、「一力さんは工夫して受けても、得しないと見ました。相場の受けだと思います」と語り、この封じ手を評価しました。
福岡七段はさらに、「今後のポイントは、左下のコウです。黒がコウに勝つことはできなそうなので、どう争っていくかが重要ですね」と指摘し、対局の焦点が左下のコウ争いに移ることを示唆しました。このコウ争いが今後の勝負の行方を左右する重要な局面となるでしょう。
対局は厳しい戦いを続けており、棋聖戦のファンや囲碁愛好者たちから熱い注目が集まっています。日光の地で繰り広げられるこの一戦は、七番勝負の流れを大きく変える可能性を秘めています。



