棋聖戦第5局、昼食は宮城の麺でエネルギー補給 一力棋聖が中央捨てる構想示す
棋聖戦第5局、宮城の麺でエネルギー補給 中央捨てる構想

棋聖戦第5局、宮城の麺でエネルギー補給 一力棋聖が中央捨てる構想示す

一力遼棋聖に芝野虎丸十段が挑む第50期棋聖戦七番勝負第5局は、対局2日目の昼食休憩に入りました。注文は一力棋聖が仙台せりそば、芝野十段が前夜祭での宣言通り、白石温麺です。ともに宮城県を代表する麺類でエネルギーを補給し、最後の決戦に臨みます。

一力棋聖が注文した仙台せりそば

一力棋聖が注文したそばに使われている「仙台せり」は、江戸時代に名取川の伏流水が生んだ湿地帯に自生する「せり」を改良して栽培したのが始まりです。さわやかな香りとシャキシャキとした食感が特徴で、根っこまで丸ごと食べる「仙台せり鍋」も人気があります。この伝統的な食材を使ったそばは、対局中の集中力を高めるのに適しているかもしれません。

芝野十段が注文した白石温麺

芝野十段が注文した白石温麺(しろいしうーめん)は、400年以上前から白石市周辺で作られている特産品です。素麺の一種ですが、製造で油を使わないのが特徴で、胃に優しく消化によいとされています。農林水産省の「にっぽん伝統食図鑑」によると、江戸時代初期、白石城下に住んでいた鈴木浅右衛門が、胃を病んだ父親を心配し、旅の僧から聞いた油を使わない製法で麺を作ったのが起源です。その話を聞いた白石城主の片倉小十郎が、浅右衛門の父を想う気持ちを称え、この麺を温麺と名付けました。片倉小十郎の屋敷跡に建てられた青葉山公園仙臺緑彩館で食べる勝負めしとして、歴史的な背景も相まってぴったりかもしれません。

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昼食休憩時の盤面状況

盤面では、芝野十段の黒111に対し、一力棋聖が考慮中に昼休憩に入りました。新聞解説の河野臨九段は「白は左辺の嫌みを追及していくことも考えられましたが、その前の110の切りを決めました。長期戦を目指したのだと思います」と分析しています。これは中央の白を捨てて打つ構想を示しており、戦略的な転換点となりそうです。

参考図として進行の一例を見ると、白3などを決めたことで、左上でかなりポイントを挙げました。「これならヨセ勝負になりそうです。ただ、形勢は黒に多少の余裕がありそうです」と河野九段は付け加えています。この展開から、対局は細かい駆け引きが続く長期戦へと移行する可能性が高まっています。

両対局者は、宮城の伝統的な麺類でエネルギーを補給した後、午後の決着に向けて再び盤面に向かいます。一力棋聖の中央を捨てる構想がどのように展開するか、注目が集まります。

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