若隆景が霧島との優勝決定戦を制し2度目の賜杯 けが乗り越え大関へ起点
若隆景が霧島との決定戦制し2度目優勝 けが乗り越え大関へ

大相撲夏場所は千秋楽、小結若隆景(31)が12勝で並んだ大関霧島(29)との優勝決定戦を制し、2度目の優勝を果たした。若隆景は2022年春場所以来の賜杯で、大関昇進に向けて重要な起点を築いた。一方、霧島は4度目の優勝を逃し、優勝同点に終わった。

若隆景、決定戦で雪辱

若隆景は、霧島が本割で勝ったのを支度部屋のテレビで見届けると、すぐに立ち上がった。「よし」と一言つぶやき、気持ちを切り替えて決定戦に臨んだ。大一番の立ち合いは低く鋭く当たり、おっつけながら前へ出て霧島を圧倒。11日目にいいところなく敗れた相手に雪辱を果たした。

「集中して自分の相撲を取り切れたと思う。一番一番、一生懸命取った結果が優勝につながった」と、若隆景はいつものように淡々と語った。家族については「常に支えてくれた家族の前で優勝できてうれしい」と感謝の言葉を述べ、表情を緩めた。

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けがとの闘い

若隆景は度重なるけがに苦しんできた。2022年春場所で初優勝を果たしたが、翌23年春場所に関脇で右膝を大けが。3場所連続で全休し、一時は幕下まで番付を下げた。さらに先場所は右肘を負傷し途中休場。今も完全には治っていない。それでも地道に稽古を重ね、師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)は「けがをしてもできることをコツコツ続けていた」と語る。

大関昇進へ

今場所は小結で12勝を挙げ、大関昇進の目安とされる「直近3場所で三役33勝」の起点を作った。昨年秋場所はあと一歩で負け越し昇進を逃しており、「そこに向けてやっていきたい」と31歳の若隆景は再び大関の座を狙う。

霧島、決定戦で悔しさ

2場所連続優勝を狙った霧島は、決定戦で「今場所で一番良くない立ち合いだった」と振り返った。若隆景には本割で5連勝中だったが、優勝がかかった一番で上体を起こされた。支度部屋では「悔しいですね」とぽつり。今場所は12日目から大関以上が自分だけとなり、連日結びを務め、12勝3敗の成績に「良かった」としつつも「最後を勝って締めないと」と悔しさをにじませた。

審判部長の浅香山親方(元大関魁皇)は、優勝同点の霧島について、次の名古屋場所で綱取りの可能性を否定せず、「レベルの高い優勝が大事。それは絶対でしょう」と語った。上位陣が土俵に戻ってきた時、真価が問われる。

その他の力士

新関脇の熱海富士と琴勝峰はともに9勝。新三役が有力な義ノ富士は11勝を挙げた。優勝争いに絡んだ琴栄峰は3連敗で敢闘賞を逃した。

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