大相撲 ごっちゃんです! 葛飾区出身の朝河隅、高砂親方の一言で角界入り
大相撲夏場所を西序二段99枚目で迎えた朝河隅(18)=高砂部屋=は、東京都葛飾区出身の若手力士です。中学時代はハンドボール部で都大会3位に貢献し、高校では硬式テニス部に所属するなど、抜群の運動センスを持っています。母の勧めで迷った末の角界入りでしたが、現在は幕内朝白龍の付け人を務め、先輩たちから相撲を学ぶ日々を送っています。「将来は大関を目指したい」と意気込みます。
しこ名は全国でも珍しい本名が由来
【夏場所は4勝3敗で勝ち越した】朝河隅は「めっちゃうれしいです。場所前や場所中に先輩たちが鍛えてくれたおかげです。来場所以降もとにかく前に出る相撲を取っていきます」と喜びを語りました。
【しこ名は本名に由来している】朝河隅は「河隅という姓は東北地方に多少いるものの、全国的には非常に少ないそうです。新小岩駅近くで育ちましたが、ほとんど見たことがありません」と説明します。
【中学校ではハンドボール部に所属し、都大会で3位に貢献した】朝河隅は「ポストというポジションを担当していました。相手の守備をブロックする一方、自らシュートを打つことも多い攻守の要です。体を張る場面が多かったこともありますが、フィジカルの強さは自信があります」と振り返ります。
元幕内鏡桜さんが幼なじみの父親で母の知人
【高校に進学したが、母から「相撲やってみないか」と勧められ、迷った末に中退し、大相撲の道を選んだ】朝河隅は「相撲には元々興味があり、小学生の時に、わんぱく相撲で自分より一回り以上大きな相手に勝ったこともあります。高校ではハンドボールではなく、硬式テニスに打ち込んでいましたが、高校1年のある日、幼なじみの父親で母の知人でもある元幕内鏡桜さんからの紹介で、高砂部屋を訪れました」と経緯を語ります。
鏡桜さんが所属していた鏡山部屋(現役終盤は伊勢ノ海部屋)と高砂部屋は一門が異なりますが、師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)が同じモンゴル出身という縁で紹介してくれたと思います。高校を中退して角界入りすることに心配する友人もいましたが、師匠からは「きついこともあるけど、頑張れば上がれるから」と声をかけていただき、励みになりました。部屋の温かな雰囲気にもひかれ、「高みを目指したい」と入門を決めました。他の部屋の見学には行きませんでした。
真っ向勝負が信条、食べて体重増やす日々
【身長178センチで、体重が100キロを割っている。大型化が進む角界では小柄な方だが、真っ向勝負の相撲を信条としている】朝河隅は「先輩からは『体が大きくなれば、相撲が変わる』と助言を受け、1食3キロは食べるようにしています。初めは苦しいと感じましたが、食べることもトレーニングの一環です。腕立て伏せ、四股、すり足などのほか、先輩方にはたくさん稽古をつけていただいています。2月の健康診断では88キロでしたが、おかげさまで今は90キロ台中盤まで体重が増えました」と努力を語ります。
【昨年7月からは同部屋の幕内朝白龍の付け人を務める。横綱豊昇龍や幕内欧勝馬と同じ飛行機でモンゴルから来日した先輩から学ぶことは多い】朝河隅は「とにかく優しい先輩で、毎日が勉強の日々です。序二段、三段目と番付が上の先輩によく稽古をつけていただきます。私は体が硬いのですが、朝白龍関は体が柔らかく、いろいろ教えてもらいました。はるか上の番付で奮闘する先輩から勉強の日々です。目標は大関に上がることです。大変な道とは分かっていますが、頑張ります」と決意を新たにします。
朝河隅(本名・河隅脩泰)は2008年4月10日生まれ。2025年1月初土俵で、最高位は東序二段76枚目。名前は「優しい人であってほしい」という祖母の願いが込められています。



