藤木兄妹、ミラノ・コルティナ五輪で攻めの滑りを披露 次回への意欲と感謝の言葉
藤木兄妹、五輪で攻めの滑り 次回への意欲と感謝

藤木兄妹、ミラノ・コルティナ五輪で攻めの滑りを貫く

2026年ミラノ・コルティナ五輪のフリースタイルスキー・モーグル競技に、兄妹で出場した武庫川女子大大学院生の藤木日菜選手(24)とサンテレビディレクターの藤木豪心選手(28)が、読売新聞の取材に応じた。両選手はメダル獲得には至らなかったものの、競技を通じて成長を感じたと振り返り、次回五輪への意欲や家族への感謝の気持ちを率直に語った。

デュアルモーグル新種目での戦い

今回の五輪では、新種目として導入されたデュアルモーグルが実施された。この競技は、2選手が並走して対戦する勝ち抜き方式で行われる。日菜選手は女子デュアルモーグル(14日)に出場し、1回戦で大阪市出身の中尾春香選手との対決を制した。2回戦では格上のテス・ジョンソン選手(米国)と対戦し、9位で敗退した。

日菜選手は2回戦について、「ワールドカップで対戦した時は速さで大きく先行されたが、今回は追い抜く意地を見せることができた」と振り返った。さらに、「今までにないスピードが出て、食らいついていけた」と自信をのぞかせた。会場で見守った父の巌さん(59)も、「攻めた滑りで、今までで一番のパフォーマンスだった」とたたえた。

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豪心選手の納得のいく戦い

一方、豪心選手は男子デュアルモーグル(15日)に出場し、1回戦でジャクソン・ハービー選手(豪)と対戦した。伯仲した戦いを繰り広げた結果、18位で敗退したが、「ベストに近い滑りをしての負けで、納得できた」と断言した。巌さんは、「働きながら、よく頑張った」とねぎらう言葉をかけた。

豪心選手は五輪について、「子どもの頃から憧れた特別な舞台。たくさん緊張したが、楽しかったし、来られて良かった」と強調した。妹の日菜選手については、「いい滑りが刺激になったし、高め合えた」と賞賛し、両親らの応援には「声援がすごくて、イタリアだけどホームのようで力になった」と感謝の意を表した。

次回五輪への意欲と引退の決意

兄妹とも今回が五輪初出場となった。日菜選手は、「エア、ターン、スピード、全部レベルアップしないと戦えない。自分の弱さを痛感した」と課題を分析し、次回五輪への意欲を見せた。これに対し、豪心選手は今シーズンでの引退を明らかにし、「最後だと思ってやってきた」と心境を語った。

父の巌さんは2人について、「スキーばかりさせてきたけれど、スポーツで人を感動させることが少しずつ実現した。『ありがとう』と言いたい」と感慨深く話した。兄妹の戦いは、メダルには届かなかったものの、攻めの姿勢と成長の軌跡を鮮明に示すものとなった。

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