名古屋グランパスが2試合連続となる90分での勝利を収め、勝ち点3を手にして西の首位に浮上した。5月6日に豊田スタジアムで行われたG大阪戦では、前半8分にMF稲垣祥のミドルシュートで先制し、同32分にはFW木村勇大のヘディングで追加点を挙げた。後半も運動量で相手を圧倒し、試合終了間際にG大阪に1点を返されたものの、2-1で逃げ切った。
会心の試合運び
試合終了直後、名古屋は今季初めてピッチ上で円陣を組んだ。ペトロビッチ監督は「素晴らしいゲームを見せてくれて、幸せな気持ちだった。すぐに選手へおめでとうと伝えたかった」と語るほど、攻守で相手を圧倒した一戦だった。運動量と球際の攻防で終始上回り、特にボランチの高嶺朋樹と稲垣祥が積極的にボール保持者を潰し、縦パスをカットしてカウンターの起点となる場面も目立った。中盤に相手の攻撃を遮る蓋ができたことで、前線も思い切ってG大阪の最終ラインにプレスをかけられた。
先制点のポイント
勢いを付けたのは前半8分の先制点だ。左サイドの中山克広からのパスを、稲垣がペナルティエリア正面からダイレクトで右足に合わせた。「打ち抜くよりもミートを心がけた」というシュートはゴール右奥に突き刺さった。木村の追加点に加え、後半もポスト直撃のシュートなど好機を創出し続けた。
選手入れ替えが奏功
最後まで運動量が落ちなかった要因の一つは、選手の入れ替えが奏功したことだ。連戦の疲労を考慮し、前節3日の長崎戦では先発を前々節から全員入れ替えた。控え選手主体ながら球際で食らい付き、逆転勝利を収めた。稲垣は「ああいう戦いをしてくれた中で、休んでいた俺らが情けないゲームはできなかった」と振り返る。中6日でこの日を迎えた主力組には気持ちも乗っていた。
上位対決を制した名古屋は、勝ち点と得失点差で並んだ神戸を総得点で上回り、1試合消化が多いものの首位に立った。優勝の可能性が見え始めたが、稲垣は「まずは目の前の1試合」と気を引き締める。地域リーグラウンドは残り3試合。高まったチームの結束を生かし、一戦必勝で臨む。(松本貴明)



