HC名古屋・樋口怜於奈選手が得点王へ向けて快走!クラブ史上初の快挙に挑む
ハンドボールの国内最高峰リーグであるリーグH女子において、HC名古屋の樋口怜於奈選手(23)が、クラブ史上初となる得点王の座を目前にしている。現在、レギュラーシーズン20試合中14試合を終え、90得点を記録。2位の選手に6点差をつけて得点ランキングのトップを独走中だ。
クラブ史上初の得点王誕生へ「もう取るしかない」
HC名古屋の前身は1967年に創部されたブラザー工業だが、クラブ関係者によれば、「得点王が誕生すれば、日本リーグから現在のリーグHを通じて、おそらくクラブ史上初」の快挙となる。樋口選手はこの目標について、「もう取るしかないですね」と気合十分に語っている。
愛媛県出身の樋口選手は、小学生時代にドッジボールを通じてボールを投げることや捕ることが好きになり、自身の肩の強さにも気づいた。中学では「似た競技を」と探していたが、6年制の今治東中等教育学校にハンドボール部があることを知り、進学。ここで本格的にハンドボールの道を歩み始めた。
身長160cmの武器は機敏さとスピード
身長1メートル60センチと小柄ながら、樋口選手の最大の武器は機敏さとスピードだ。忍者のように相手守備の隙間に抜け出し、ゴールキーパーをフェイントで翻弄しながら、強烈なシュートを放つ。味方からのパスを空中で受け、ネットを揺らす「スカイプレー」はチームを勢いづける見せ場となっている。
今季の飛躍には二つの要因がある。一つ目は、昨シーズンの悔しさを糧にしたことだ。昨季は62得点を挙げたものの、満足できる出場時間を得られず、「もっと試合に出るためには、自分が変わるしかない」と決意。シーズンオフには厳しい個人練習を自らに課し、体をいじめ抜いた。
ポジション変更で得点機会が増加
二つ目の要因は、今季から指揮を執る藤本純季コーチの下で、中央で攻撃を操るセンターバック(CB)のポジションを任されたことだ。持ち前の優れた得点感覚に加え、中央にポジションを移したことでゴールを狙う角度が広がり、より多くのシュートチャンスをつかめるようになった。
昨年9月の三重バイオレットアイリスとの開幕戦では、今季チーム初得点を挙げるとともに、井桁晴香選手の10点に次ぐ9得点を記録。「開幕戦から乗っていけたのも大きい」と、好調の出だしを振り返っている。
プレーオフ進出も懸けた正念場
チームは現在6勝8敗で7位。クラブ初のプレーオフ進出を目指し、進出条件となる5位以内へ向けて残り6試合が正念場だ。樋口選手は「もうやるしかないですね」と、得点王獲得とプレーオフ進出の二つの目標に向けて熱い思いを語る。
名古屋はチャレンジゲームズの2試合を挟んで、3月28日のリーグ戦で飛騨高山ブラックブルズ岐阜と、名古屋金城ふ頭アリーナで対戦する。樋口選手の活躍が、クラブの歴史を前に進める原動力となるか、注目が集まっている。



