堅守復活の兆し見せる町田ゼルビア、首位鹿島との直接対決に挑む
サッカー・Jリーグ1部(J1)百年構想リーグで2位に位置するFC町田ゼルビアは、18日に昨季王者で今季も首位を走る鹿島アントラーズとの直接対決を控えている。満を持して王者に挑む町田は、前節の柏レイソル戦で今季リーグ戦初の無失点勝利を収め、堅守復活の手応えを感じている状況だ。
開幕5戦目で初の無失点、守備陣に明るい兆し
14日に行われた柏レイソル戦では、前半29分にテテイエンギのリーグ戦初ゴールを守り切り、1-0での勝利を手にした。この試合は今季リーグ戦5試合目で初めて無失点に終わり、開幕直後に見られた守備の不安定さから脱却する兆しが見え始めている。
黒田剛監督は柏戦後、「失点を計算できるということは勝ち点も計算できる」と納得の表情で語り、チームの成長を実感している様子だった。開幕3試合では2失点を喫する試合が続き、ゴール前の危険なスペースを空けてしまう場面が目立っていたが、最近では帰陣の遅れが修正されつつある。
連戦による蓄積疲労が最大の課題
しかし、鹿島戦には大きな課題が待ち受けている。アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)も並行して戦う町田にとって、この試合は中3日での3連戦目となる。黒田監督は「前回も3連戦の3戦目に(選手のパフォーマンスが)がくんと落ちた」と振り返り、チームには苦い経験がある。
2月14日の水戸ホーリーホック戦では、ACLEとの連戦中だった影響から選手の動きが鈍く、安易にボールを奪われる場面が目立った。最終的にはPK戦で辛勝したものの、競り合いではこぼれたセカンドボールをことごとく相手に拾われ、何度もピンチを迎える苦しい試合となった。
セットプレーへの警戒とコンディション管理
黒田監督は16日の練習後、鹿島が得意とするセットプレーに対して強い警戒感を示した。「セットプレーに持ち込むために、豪快に転んでうまくファウルをもらったり、コーナーキックにせざるを得ない状況をつくったりしてくるだろう。それも含めて鹿島の力。乗せてしまったら、手がつけられなくなる」と語り、相手の戦術への対策を強調した。
連戦による疲労回復にも細心の注意を払っている。柏戦の翌日をオフに設定したほか、マネジャーを通じたLINEで「コンディションの回復に努めてほしい」と選手たちに念を押すなど、万全の態勢で試合に臨む姿勢を見せている。
無敗記録を懸けた王者との対決
今季、90分間の勝敗で無敗を継続しているのはJ1の20クラブの中で町田と鹿島だけという稀有な状況だ。町田はこれまでの5試合で勝ち点12を獲得し、チーム目標の「6試合で勝ち点11」のペースを上回っている。
2月21日の東京ヴェルディ戦ではPK戦で敗れたものの、90分間ではいまだ無敗を維持。現在5連勝中の王者・鹿島を無失点で抑えることができれば、町田の堅守が完全に復活した証となるだろう。連戦の疲労を乗り越え、首位との直接対決に臨む町田の戦いぶりに注目が集まっている。



