桜川ソロモン、C大阪で得点能力開花 劇的バイシクルシュートがファンを沸かす
クラブを象徴する花を姓に携え、知恵深き古代の王に由来する名を持つFW桜川ソロモン(24)が、J1・セレッソ大阪に今季加入し、開幕から好調なパフォーマンスを披露している。大型アタッカーとしてのブレイクが期待される中、その得点能力が着実に開花しつつある。
広島戦での劇的同点弾 アドレナリン溢れる瞬間
2月22日の第3節、広島戦では、0―1で後半ロスタイムに突入した緊迫した状況で、桜川が決定的な一撃を放った。ロングスローのこぼれ球をペナルティーエリア内で制し、ゴールを背に胸で落としたボールを小さく蹴り上げると、背中を反りながら跳ねて打ち抜くバイシクルシュートを決めた。この頭脳的とも言えるプレーは、日本代表GK大迫も触れられない左隅への同点弾となり、満員のスタンドをピンクに染めたファンを総立ちにさせた。桜川は「アドレナリンが出た」と拳を突き上げ、歓喜に包まれた。
体格を生かした迫力あるプレー 新天地での成長
身長1メートル91、体重94キロというラグビー選手のような体格を生かし、ゴール前でのプレーは迫力満点だ。しかし、昨季は下位に沈んだ横浜Cで守備に回る時間が長く、35試合で4得点にとどまっていた。一方、C大阪では18得点を挙げたFWラファエルハットンが退団し、新たな得点源として桜川にオファーが届いた。新天地ではポストプレーを含め、得点のための動きに集中できているという。
元日本代表のMF香川真司ら質の高いパスの出し手がそろう環境も、桜川の成長を後押ししている。連携面での向上は、チーム全体の伸びしろにつながると期待される。4戦で2ゴールを記録した滑り出しについて、桜川は「自分の中で、今季は得点の期待値が高い」と力強い言葉を残した。
悔しさを糧に 貪欲なゴールへの意志
広島戦では、同点弾の直後に再び勝ち越され、勝ち点を失う結果となった。悔しさにまみれた夜、桜川は自問を繰り返した。もう1点を攻めた選択が正しかったのか、それともPK戦に持ち込むべきだったのか――。その答えとして、「本当に強くなるには、勝ちにいく姿勢を貫かなくちゃいけない」と結論づけた。この貪欲にゴールへ向かう意志が、満開の桜を咲かせる肥やしとなるだろう。
C大阪での新たな挑戦が始まった桜川ソロモン。その成長と活躍が、チームの戦績向上に大きく貢献することが期待されている。
