愛知県名古屋市の東山動植物園(千種区)は29日、昨年生まれたマヌルネコの雄3匹のうち、「ヒデ」(1歳)が北海道旭川市の旭山動物園に引っ越すと発表しました。転出は6月10日の予定です。三英傑にちなんだ愛称で親しまれましたが、将来の繁殖を目指し、名古屋を離れることになります。
マヌルネコ「ヒデ」のプロフィール
マヌルネコは中央アジアなどに生息し、長い体毛や短い足、丸い耳が特徴の小型の野生ネコです。3匹は昨年5月に誕生し、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にちなみ、「ノブ」「ヒデ」「ヤス」と名付けられました。名古屋らしい愛称と愛くるしさが人気を集め、飼育舎の前には連日、多くの人が列を作っていました。
引っ越しの背景
今回の引っ越しは、希少な動物を絶やさないために動物園の間で個体を貸し借りする制度の一環です。若いうちに新たな環境に移り、将来の繁殖を目指す目的があります。東山動植物園では、1996年に国内で初めてマヌルネコの繁殖に成功した歴史があり、昨年は2002年以来、23年ぶりの誕生でした。
茶谷公一動物園長は「送り出す寂しさはあるが、3匹の繁殖に成功し、他の動物園にも活躍の場を広げられるのはうれしい。3匹そろった姿を今のうちに見に来てほしい」と話しています。
今後の見どころ
東山動植物園では、「ノブ」と「ヤス」も引き続き飼育されます。3匹そろった姿を見られるのは引っ越し前までとなります。多くの来園者が別れを惜しむ中、動物園は「ヒデ」の新たな環境での活躍を期待しています。



