サッカーワールドカップ(W杯)を長年にわたり取材し続けたサッカージャーナリスト、賀川浩さん(2024年に99歳で死去)の功績をたたえ、「芦屋賀川サッカー文庫」が兵庫県芦屋市立図書館に設けられることになった。賀川さんが日本サッカー協会から託された2000点以上の資料が芦屋市に寄贈され、11日開幕(日本時間12日)のW杯北中米3か国大会に合わせて、その一部が公開される。
賀川浩さんの功績
神戸市出身の賀川さんは戦後、産経新聞社に入社し、記者としてサッカー取材を担当。W杯は1974年の西ドイツ大会から計10大会にわたり現地で取材を続けた。2015年には、サッカーの普及に貢献したとして、日本人で初めて国際サッカー連盟(FIFA)会長賞を受賞している。
寄贈された資料
書籍や大会プログラムなどの資料は、東京都にある日本サッカーミュージアムが所蔵していたが、「活用してほしい」と賀川さんに託され、芦屋市サッカー協会の西田俊一会長が倉庫で保管していた。段ボール79箱分に及ぶ資料の中には、サッカー専門誌「サッカーマガジン」の創刊号など貴重なものが含まれている。賀川さんが晩年までの約40年間を芦屋市で過ごした縁から、今回の寄贈が実現した。
贈呈式の様子
芦屋市役所で3日に行われた贈呈式では、西田会長が「賀川さんは阪神大震災の時も芦屋に住んでいた偉大な隣人」と振り返った。また、高島崚輔市長は「世界のサッカーを伝え、日本のサッカー文化の礎を築かれた。貴重な資料を有効に活用したい」と感謝の意を述べた。
今後の公開予定
芦屋市立図書館では、書籍類を閲覧できるようにする計画で、6月9日から7月20日までの期間、一部資料を展示する予定である。これにより、サッカーファンはもちろん、多くの市民が貴重な資料に触れる機会を得ることになる。



