中日ドラゴンズは30日、京セラドームで行われた交流戦でオリックス・バファローズに1対3で敗れ、今季の交流戦で初黒星を喫した。これで連勝は4でストップした。先発の大野雄大投手は8回を投げて3失点(自責3)で2敗目を喫した。
大野、粘りも及ばず
大野投手は立ち上がりからやや不安定だった。一回表、先頭の中川圭太に初球を二塁打とされ、1死二塁から紅林弘太郎に3球目を左翼席へ運ばれ、先制の2点本塁打を許した。その後は立ち直り、三回以降は得点を許さない粘りの投球を見せたが、六回に再びピンチを迎えた。
1点を追う六回裏、先頭の宗佑磨に左前打を許し、1死二塁から杉本裕太郎を空振り三振に仕留めたものの、山中正剛に中前適時打を浴び、リードを広げられた。この場面、大野は初球から外へのツーシームでゴロを打たせようとしたが、はじき返された。三回以降両チームとも得点がなかっただけに、この1点は重かった。
大野はこの日103球を投げ、そのうちボールはわずか22球。ストライク先行の投球は持ち味だが、六回の攻め方について「走者がいない場面ならいいが、慎重にボールから入ったりしないといけなかった」と悔しさをにじませた。捕手の石伊雄太はジェスチャーで低めを意識させていたが、大野は「打撃を変えてきた。うまく打たれた」と振り返った。
山井大介投手コーチは「ベテランの良さを出してほしかった」と注文。大野は自身プロ入り後、6戦負けなしだった京セラドームで初黒星を喫し、「僕も続きたかったが申し訳ない」と唇をかんだ。それでも志願して一人で投げ抜いたことは、長いペナントレースでは大きい。37歳の左腕の頑張りが報われるかどうかは、翌日以降の戦いにかかっている。
石川昂の3号ソロも実らず
打線は二回表、石川昂弥が左腕田嶋大樹の内角低めの144キロ直球を捉え、左翼5階席のフェンスに当たる3号ソロ本塁打を放った。しかしチームの得点はこの1点のみに終わった。石川昂は「良い傾向。打球に角度がつくのはスイングとタイミングが良いから」と手応えを示した。
京セラドーム大阪は4年前に左膝前十字靱帯不全損傷の大けがを負った球場であり、その試合も相手先発は田嶋だった。石川昂は「試合に出られるのは当たり前じゃない。すごく幸せなこと」と、健康にバットを振れる喜びをかみしめた。
井上一樹監督のコメント
井上一樹監督は試合後、「大野は3失点しながら完投した。野手陣も、いけるいけるという気持ちの中で、相手の田嶋投手の投球にはぐらかされた。最後まで大野も投げ切りたいと言ったので、いかせた。特にパ・リーグの球場でDH制だから。打席が回るということになれば、ちょっと難しいけど」と振り返った。
また、中6日の登板が続く大野の疲労については「乗りに乗っている選手は疲れなんかないと思うし、今、ある意味うちの軸なので。次も、本人にはそのつもりでいってもらうと思う」と信頼を寄せた。野手陣の援護については「大野も『僕が投げるときはいつも援護をよくしてくれる』と言っていた。きょうは援護できなかったのは、ちょっと残念」と語った。
オリックスは先発の田嶋大樹が6回1失点で2勝目を挙げ、連敗を2で止めた。



