日本高等学校野球連盟(高野連)は30日、大阪市内で、導入が検討されている7イニング制に関する初めての意見交換会を開催しました。この会合には、今春の選抜高等学校野球大会を制した大阪桐蔭高等学校の西谷浩一監督や、元日本代表監督の栗山英樹氏らが出席し、活発な議論が交わされました。
西谷監督、強い口調で反対表明
西谷監督は、7イニング制の導入に対して「断固反対したい」と強い口調で述べました。その理由として、現場からの反対意見が多いことや、選手の出場機会が減少する可能性を挙げ、「7回にすれば高校野球の価値が下がり、ファンも減り、子どもたちのやりがいもなくなる」と危機感をあらわにしました。また、選手や審判員の健康を守るためには他の方法があるとし、「9回をやるために議論したらもっといい策が出るのでは」と提案しました。
栗山氏、社会の進化に言及
一方、栗山氏は「大前提として、みんな9回をやりたい」と述べた上で、「社会の進化に野球が置いていかれないようにしないといけない」と語り、時代の変化に対応する必要性を強調しました。
これまでの経緯と今後の展望
試合を従来より2イニング短縮するこの変革については、昨年に高野連の理事らで構成された「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」で議論が行われました。同年12月の最終報告書では、熱中症リスクの低減や障害予防が期待されるとして採用が推奨されましたが、反対意見も多く、導入には至っていません。今回の意見交換会を踏まえ、今後の議論が注目されます。



