ドーピングOKの異例スポーツ大会「エンハンスト・ゲームズ」とは?元世界王者も参加、賞金1億円超
ドーピングOK大会「エンハンスト・ゲームズ」とは?元世界王者参加

ドーピングが認められる異例のスポーツ大会「エンハンスト・ゲームズ」が24日、米ネバダ州ラスベガスで開催される。競泳の世界記録保持者や陸上の世界選手権王者ら42選手が参加予定で、賞金総額は100万ドル(約1億5000万円)に上る。国際オリンピック委員会(IOC)や世界反ドーピング機関(WADA)は、スポーツの精神を損ない、誤ったメッセージを発信すると非難している。

大会の概要と参加選手

大会では、オリンピックでも採用されている陸上、競泳、重量挙げが、招待客約2500人の前で行われる。引退した選手も参加する。主な種目と参加選手は以下の通り。

陸上(100メートル)

  • 男子:フレッド・カーリー(米国)=2022年オレゴン世界選手権金メダル、東京五輪銀、パリ五輪銅。自己最高9秒76。マービン・ブレイシー・ウィリアムズ(米国)=同世界選手権銀メダル、自己最高9秒85。リース・プレスコッド(英国)=同7位入賞、欧州選手権銀メダル、自己最高9秒93。
  • 女子:ジャスミン・エイブラムズ(ガイアナ)=南米選手権銅メダル、自己最高11秒07でガイアナ記録保持者。

競泳(50メートル自由形、100メートル自由形、50メートルバタフライ、100メートルバタフライなど)

  • 男子:アンドリー・ゴボロフ(ウクライナ)=男子50メートルバタフライ世界記録保持者。ベンジャミン・プラウド(英国)=パリ五輪50メートル自由形銀メダル。ジェームズ・マグヌッセン(オーストラリア)=ロンドン五輪100メートル自由形銀メダル、世界選手権同種目金メダル。
  • 女子:メーガン・ロマノ(米国)=世界選手権400メートルリレー金メダル。

重量挙げ(スナッチ、ジャーク&クリーン)

  • 男子:ボーディ・サンタビー(カナダ)=東京五輪96キロ級4位。
  • 女子:レイディ・ソリス(コロンビア)=北京五輪69キロ級銀メダル。マリアム・ウスマン(ナイジェリア)=北京五輪75キロ超級銅メダル。

どんなドーピングが行われるのか

米食品医薬品局(FDA)が認可していれば、本来はドーピング違反になる禁止物質を含む薬の服用が可能。主催者は大会前の12週間で「臨床試験」を実施。参加予定の42選手のうち36人が臨床試験に応じ、そのうち2人はドーピングをせずに参加する予定。選手が用いた主なドーピングは、91%がテストステロンまたはテストステロンエステル、79%が筋力増加や疲労回復のための薬剤を使用した。

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賞金は億単位

賞金総額は100万ドル(約1億5000万円)。各競技の優勝者には高額賞金が支払われる。

大会の主催者は

主催者は、ドーピング容認を掲げる団体で、反ドーピング規制に反対する立場を取る。トランプ前大統領の長男も支援しているとされる。

リスクとスポーツ界の反応

IOCやWADA、国際競技連盟は、この大会がスポーツの公正さを損ない、若い世代に誤ったメッセージを送ると強く非難。選手やコーチがこの大会に関われば、資格停止などの処分を受ける可能性がある。世界水連はすでに、参加選手への制裁を警告している。

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