サンフレッチェ広島、チケット悪質キャンセルに刑事告発も検討 1人2千枚事例も
広島、チケット悪質キャンセルに刑事告発検討 1人2千枚事例 (06.03.2026)

サンフレッチェ広島、チケット悪質キャンセルに厳正対応へ 刑事告発の可能性も示唆

サッカーJ1リーグに所属するサンフレッチェ広島は、2026年3月6日、チケットの購入手続きにおいて悪質なキャンセル行為が継続的に確認されていることを正式に発表しました。同クラブは、このような行為が今後も続く場合には、刑事告発を含む法的措置を検討する方針を明らかにしています。

悪質キャンセルの実態 1個人で2年間に約2千枚の事例も

サンフレッチェ広島によれば、複数の座席を予約しながら代金を支払わずに自動キャンセルするケースが多数発生しています。特に顕著な例として、1個人がわずか2年間で延べ約2千枚ものチケットをキャンセルした事例が報告されています。同様の購入手続きを行う人物は少なくとも数十人にのぼるとみられ、組織的な行為の可能性も指摘されています。

さらに、なかには1千回近く予約したものの一度も入金しなかったケースも確認されており、これらの行為が意図的かつ継続的に行われていることが浮き彫りになりました。クラブの広報担当者は、「多くの熱心なサポーターが観戦を熱望するなか、健全なチケット販売運営を妨げる重大な事案である」と強い懸念を表明しています。

新本拠地開業後に顕在化 空席問題も深刻化

この悪質なキャンセル行為が目立つようになった背景には、2024年2月に本拠地「エディオンピースウイング広島」が開業したことが大きく影響していると見られています。新スタジアムの完成により大勢の観客が訪れるようになった反面、チケット需要の高まりを悪用した不正行為が増加した模様です。

悪質キャンセルによる直接的な影響として、最終的に座席が埋まらない事態が頻発していることが挙げられます。これは、正当なファンがチケットを購入する機会を奪うだけでなく、クラブの収益にも悪影響を及ぼす深刻な問題となっています。広島市中区に位置するエディオンピースウイング広島は、地域のスポーツ振興の象徴として期待されていただけに、今回の事態は関係者に大きな衝撃を与えています。

今後の対応 刑事告発も視野に入れた厳格な対策へ

サンフレッチェ広島は、今後の対応として同様の行為が継続する場合には刑事告発を含む法的措置を検討することを明確にしました。これにより、悪質なキャンセル行為に対する抑止効果を高め、公正なチケット流通の確保を目指す方針です。

クラブ側は、この問題が単なるマナーの問題ではなく、業務妨害に該当する可能性のある重大な違反行為であると認識しています。今後の動向によっては、警察への通報や民事訴訟を含む多角的な対応が取られる見込みです。サッカー界全体においても、チケット販売における不正防止のための新たな基準づくりが求められる状況となっています。