国際統括団体ワールドラグビー(WR)は12日、尿の検体をすり替えるなどのドーピング違反で、ジョージア代表の元主将ら男子6選手と元代表ドクターの医師1人、さらにジョージアラグビー協会に対する処分を発表した。
元主将シャリカゼに最も重い処分
2023年にフランスで開催されたラグビーワールドカップ(W杯)で主将を務めたメラブ・シャリカゼは、他の選手に自身の尿検体を3回提供したとして、11年の資格停止処分を受けた。シャリカゼは既に現役を引退し、格闘技に転向している。また、元代表ドクターの医師には9年の資格停止処分が科された。
現役選手の処分内容
現役選手の中では、代表戦で来日経験のあるギオルギ・チュコイゼが6年、23年W杯に出場したラシャ・フマラゼとミリアン・モデバゼはそれぞれ3年の資格停止処分となった。これらの選手はいずれも尿検体のすり替えや禁止薬物の使用に関与したとみられる。
ジョージアラグビー協会にも罰金
WRはジョージアラグビー協会に対しても制裁を科し、金額は未公表ながら罰金を課した。ジョージアはラグビーが盛んな国で、5月12日時点の世界ランキングは13位(日本は12位)。2027年のオーストラリアW杯への出場を予定している。
調査の背景
この処分は、ラグビー史上最大級のドーピング関連調査の結果として行われた。WRはジョージア代表チームに対する徹底的な調査を実施し、複数の違反が発覚した。過去には食肉や愛犬、性行為が原因で禁止物質が混入したケースも報告されているが、今回は意図的な検体すり替えが問題視された。
シャリカゼの11年という長期の資格停止は、ドーピング違反の中でも特に悪質な行為と判断された結果である。同選手は引退しているため実質的な影響は限定的だが、現役選手の処分は今後の競技生活に大きな影響を与える。



