名古屋アジア大会、中東情勢で選手来日に懸念 OCAがチャーター機手配で対応表明
2026年9月に開幕を控える愛知・名古屋アジア大会をめぐり、アジア・オリンピック評議会(OCA)は17日、中東情勢の影響で選手の来日が困難になった場合の対応策を明らかにした。名古屋市内で開かれた記者会見で、OCAの周健広報部長は「選手用のチャーター機を手配する用意がある」と述べ、大会参加者の安全な移動を確保する方針を示した。
中東諸国の参加見込みも情勢不安で懸念
大会にはイランを含む中東諸国からの参加が予定されており、地域情勢の緊迫化が選手の渡航に影響を与える可能性が指摘されている。周氏はこの点について、「安心して大会に参加してもらえるように全力を尽くしていきたい」と強調。チャーター機の費用はOCAが負担することを明言し、参加国への支援姿勢を明確にした。
この発表は、国際的なスポーツイベントにおける地政学的リスクへの対応として注目を集めている。周氏はさらに、「大会の成功にはすべての国・地域からの円滑な参加が不可欠だ」と付け加え、包括的な準備の重要性を訴えた。
メイン会場は工事完了、PRイベントで機運高揚
一方、大会のメイン会場となるパロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂公園陸上競技場)では、建て替え工事が無事に終了。18日には大会をPRするイベント「ファンラン」が開催され、地元住民やスポーツファンに向けた機運醸成が図られる。
周氏はこのイベントについて、「大会の開催準備ができていることを証明するものになる。選手らを勇気づけるメッセージになる」と期待を表明。スタジアムの新たな施設が、アジア各国のアスリートにとって魅力的な舞台となることを強調した。
愛知・名古屋アジア大会は、多様な競技が行われる大規模な国際大会として位置づけられており、関係者は安全かつ円滑な運営に向けて調整を続けている。周氏の発表は、情勢不安を抱える地域の選手に対する配慮を示すとともに、大会組織委員会の危機管理能力をアピールする役割も果たしている。



