IOC、夏季競技の冬季五輪移行を断念
国際オリンピック委員会(IOC)のコベントリー会長は7日、理事会後の記者会見において、これまで検討されてきた2030年冬季五輪(フランス・アルプス地域)での一部夏季競技の冬季移行について、見送る方針を正式に表明した。この決定は、冬季競技団体からの強い反発を受けたものである。
移行見送りの背景
コベントリー会長は昨年6月に就任後、五輪競技種目の見直しを目的とした作業部会を設置。夏季大会の肥大化を抑制する狙いから、夏季競技の冬季五輪への移行を検討していた。しかし、冬季競技側は「雪と氷の上で行われるスポーツの祭典としての独自性が損なわれる」として強く反対していた。このため、IOCは2030年冬季五輪での移行を断念した。ただし、2034年冬季五輪での移行可能性については、今後改めて検討する方針である。
夏季五輪の現状と将来
一方、夏季五輪については、2028年ロサンゼルス大会で野球・ソフトボールなど追加5競技を含む史上最多の36競技が実施される予定である。しかし、2032年ブリスベン大会では財政不安を背景に競技数が大幅に絞り込まれる見通しで、存続が決まっている競技でも実施種別や種目が削減される可能性がある。IOCは大会の持続可能性を重視し、競技数の適正化を進めている。



