アジア大会まで半年、名古屋港に移動式宿泊施設整備が着々と進む
2026年秋に愛知県を中心に開催されるアジア競技大会まで、19日でちょうど半年となる。大会組織委員会は経費削減の観点から、従来のような大規模な選手村の建設を見送り、既存のホテルやクルーズ船、そして移動式宿泊施設を組み合わせて選手を受け入れる方針を打ち出している。
名古屋港ガーデンふ頭で進む整備工事
選手らの主要な宿泊拠点の一つとなる名古屋市港区の名古屋港ガーデンふ頭では、現在、約200棟のコンテナ型移動式宿泊施設の整備が着々と進められている。この施設は、大会期間中に45の国と地域から訪れる約2000人の選手らが利用する予定だ。
工事は今年1月から開始され、臨港緑園内の3か所に分けて実施されている。1棟あたり70平方メートルのコの字形をした仮設宿舎が計約200棟設置される計画で、ユニットは北海道から船で運ばれ、名古屋港に到着後、トレーラーで園内に搬入された。
現在までに約100棟の整備が完了しており、8月上旬の完成を目指して作業が続けられている。各棟には8つのベッドが備えられ、最大で6人が宿泊可能な設計となっている。実際の宿泊人数は、各国や競技団体が決定することになる。
大会後の活用と防災への貢献
大会組織委員会は、これらの移動式宿泊施設について、大会期間中のみならず、その後の活用にも大きな期待を寄せている。組織委の関係者は「施設は平時にはホテルとして、災害時には応急仮設住宅として活用することが可能です」と説明し、事前防災の取り組み促進や地域の防災力向上につながると強調している。
この取り組みは、大会後のレガシー(遺産)として継承していく考えで、持続可能な大会運営の一環として位置づけられている。施設は大会組織委員会と賃貸借契約を結んで利用される仕組みだ。
選手の生活環境と交流の場
ガーデンふ頭内には、宿泊施設に加えて、選手に食事を提供するダイニングホールなども設置される予定だ。選手らは資格認定証を提示することで自由に出入りが可能となり、宿泊施設から練習会場や競技会場へは専用バスで移動する。
また、大会期間中には、名古屋港金城ふ頭に約4000人が宿泊できるクルーズ船も停泊する。選手同士の交流の場としては、ガーデンふ頭内のポートハウスと名古屋港ポートビルの間に設けられるスペースが活用される見込みだ。
このように、名古屋港を中心とした宿泊・交流施設の整備は、アジア大会の成功に向けた重要な基盤づくりとして進められている。大会までの残り半年間で、さらなる準備が加速することが期待される。



