ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックが閉幕 日本勢は4個のメダルを獲得
【コルティナダンペッツォ(イタリア)=読売取材団】ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは3月15日、熱戦の幕を閉じました。最終日のアルペンスキー男子回転(座位)では、日本勢が今大会4個目となる銀メダルを獲得し、フィナーレを飾りました。同日夜(日本時間16日未明)にはコルティナダンペッツォで閉会式が行われ、大会は正式に終了しました。
国際情勢の影も パラアスリートの輝きが際立つ大会に
今大会は、ロシアと同盟国ベラルーシが国代表として参加し、侵略を受けたウクライナが開閉会式をボイコットするなど、国際情勢が暗い影を落としました。しかしその分、勝敗を超えて互いの健闘をたたえ合うパラアスリートの輝きがひときわ大きく感じられる大会となりました。
大会のモットーは「IT's Your Vibe(あなたらしさ)」でした。障害の有無や国籍などの違いを超えて、競技のライバルであり仲間でもある相手選手をリスペクトする姿勢が随所に見られました。グッドルーザー(良い敗者)こそが大会の価値を引き上げる存在であることを体現するパラアスリートが多くいたのです。
森井大輝選手「猛史に負ける最高の負け方」と語る
最終日の15日、アルペンスキー男子回転で鈴木猛史(カヤバ)選手に及ばず4位に終わった森井大輝(トヨタ自動車)選手は、すがすがしい表情を見せました。森井選手は「負けるとしたら猛史に負けたい。最高の負け方だった」と語り、ライバルへの敬意と自身の成長を感じさせるコメントを残しました。
村岡桃佳選手「選手が増えて争いが楽しい」と歓迎
一方、アルペンスキー女子座位で銀メダルを獲得した村岡桃佳(トヨタ自動車)選手は、競技レベルの向上に言及しました。かつて選手層が薄かった同種目で、若手選手が活躍する様子を見て、村岡選手は「滑り切ればメダルが取れるみたいな時もあった。選手が増えて争いが楽しい」と歓迎の意を示しました。
障害者スポーツの価値や魅力がさらに高まる未来を感じさせる大会となり、パラリンピックの新たな可能性を示す結果となりました。



