ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックが熱戦の幕を閉じる
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは、2026年3月15日、イタリア・コルティナダンペッツォで閉幕しました。最終日のアルペンスキー男子回転(座位)では、日本勢が今大会4個目のメダルとなる銀を獲得し、選手たちの活躍に拍手が送られました。同日夜(日本時間16日未明)には、歴史的な施設で閉会式が行われ、フィナーレを迎えました。
閉会式の様子と国際的な緊張
閉会式は、1956年コルティナダンペッツォ冬季五輪の開閉式会場として使用され、今回車いすカーリング会場に改修された施設で開催されました。式典のテーマは「イタリアのお土産」で、障害を持つパフォーマーたちが光るロープやボールを用いた踊りや演奏を披露し、会場を彩りました。
選手入場では、国として参加したロシアとベラルーシの旗手が笑顔で行進し、平和的な雰囲気を演出しました。しかし、一方でウクライナは、ロシアによる侵略への抗議として、開会式に続き閉会式もボイコットしました。ウクライナの選手たちは大会期間中、ロシアとベラルーシを拒否する姿勢を示し、距離スキー混合10キロリレー銀メダリストのパブロ・バリ選手は、「隣国の領土を侵略するような国を平和の祭典に参加させることは容認できない」と強く訴えました。
日本選手団の活躍と大会の意義
日本選手団は、閉会式でスノーボード男子の小須田潤太選手(オープンハウス)と車いすカーリング混合ダブルスの小川亜希選手(チーム中島)が旗手を務め、他の選手たちも会場内で見守りました。アルペンスキー女子で銀メダル2個を獲得した村岡桃佳選手(トヨタ自動車)は、「パラリンピックの存在の大きさを改めて感じることができた日々だった」とコメントし、大会への思いを語りました。
国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長は式典で、「選手たちは重圧や国際社会の緊張を越えて、人間の美徳の普遍性、逆境での強さと可能性を世界に伝えた」と述べ、パラリンピックの価値を強調しました。この大会は、スポーツの力を通じて、困難を乗り越える人間の精神を世界に示す機会となりました。



