ドイツ選手がロシア選手との自撮りを拒否 パラリンピック表彰式で平和への思いを表明
2026年ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックのノルディックスキー距離スプリント・クラシカル女子視覚障害種目で、10日に銀メダルを獲得したドイツのリン・カズマイエ選手(19歳)が、表彰式後に優勝したロシア選手との自撮りを断った。この行動は、ロシアによるウクライナ侵攻への抗議として行われ、国際的な注目を集めている。
ウクライナの友人への連帯を示す決断
カズマイエ選手は、メディアの取材に対し、「ウクライナの友人がどれだけ苦しんでいるかを直接聞いている。その応援の気持ちを示したかった」と語った。さらに、ロシアの侵攻によりウクライナの人々が愛する人を失っている現状を指摘し、「戦争が続いていることが本当に悲しい。世界が平和であってほしい」と強調した。この発言は、スポーツの場を超えた政治的メッセージとして響いている。
ロシア選手の反応とベラルーシ選手の活躍
一方、金メダルを獲得したロシアのアナスタシア・バギイアン選手(24歳)は、自撮りを拒否されたことには直接触れず、「表彰台で国歌を聴くことができてとてもうれしかった」と述べた。また、同じ種目の男子立位では、ロシアの同盟国であるベラルーシのラマン・スビリゼンカ選手(21歳)も金メダルを獲得し、「最高の気分。両親に一番に報告したい」と喜びを表現した。
ロシアとベラルーシの12年ぶりの出場背景
ロシアは、2014年のソチ大会以来、実に12年ぶりに国を代表する形でパラリンピックに出場している。ベラルーシもロシアと同時期に資格停止処分が解除され、今回の大会に参加している。この復帰は、国際スポーツ界における政治的な議論を再燃させる要素となっている。
カズマイエ選手の行動は、スポーツと政治の複雑な関係を浮き彫りにし、平和への願いを世界に発信する機会となった。今後も、国際大会でのこうした動向が注目されるだろう。



