大田区のプラスチック成形企業が破産へ
東京商工リサーチが明らかにしたところによると、プラスチック成形や金型製造を手がけてきた大井製作所(東京都大田区)が2026年5月末までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。近く東京地方裁判所に自己破産を申請する見通しだ。負債総額は2025年3月期決算時点で10億2031万円に上る。
1947年創業、化粧品や自動車部品の成形を手がける
同社は1947年に創業。化粧品、医薬品、自動車部品などのプラスチック成形や金型製造を主力事業としていた。千葉県内に工場や倉庫を構え、2009年3月期には売上高16億7012万円を計上していた。しかし、その後は価格競争の激化により業績が悪化。2015年3月期には2107万円の赤字を計上した。
コロナ禍で化粧品需要が減少、コスト増も重なる
さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響で化粧品向け受注が減少。加えて原材料費やエネルギーコストの上昇が経営を圧迫し、2024年3月期には8755万円の赤字を計上し、債務超過に転落した。2026年3月末には資金ショートを起こし、スポンサーを探したものの奏功せず、経営が限界に達した。
今後の見通し
同社は現在、弁護士の指導のもと、債権者対応などの事後処理を進めている。負債総額は10億円超に達し、中小企業にとって厳しい経営環境が浮き彫りとなった。



