ミラノ・コリティナ五輪で深田茉莉が金メダル!スノーボード界に新ヒロイン誕生
ミラノ・コリティナオリンピックのスノーボード競技は、2月18日に女子スロープスタイル決勝が行われ、深田茉莉(ヤマゼン)が見事に金メダルを獲得しました。この大会では、村瀬心椛(TOKIOインカラミ)がビッグエアでの金メダルに続き、銅メダルを獲得する活躍を見せ、銀メダルは前回覇者のゾイ・サドフスキシノット(ニュージーランド)が手にしました。一方、岩渕麗楽(バートン)は8位という結果に終わりました。
深田茉莉の勝利を支えた「完成度」の高さ
深田茉莉は、2022年北京五輪後に突如として現れた19歳の逸材で、今回が初めてのオリンピック出場でした。表彰台の中央で輝く笑顔を見せた深田は、「本当に信じられない。五輪で自分のランが決められてうれしい」と興奮気味に語り、感動を共有しました。
決勝では、3回目のランで85.70点の首位をキープ。序盤のレールセクションを丁寧なボードさばきで乗り切り、エアセクションでは高難度の「スイッチバック1260」(横3回転半)を鮮やかに着地させ、得点を87.83点に伸ばしました。これにより、前回五輪女王のサドフスキシノットや2冠を狙った村瀬心椛を抑え、価値ある頂点を掴み取ったのです。
僅差の勝負を分けたのは、ラン全体の完成度でした。深田はエア合計点では村瀬に1.6点及ばなかったものの、レール合計点では2.3点上回り、技構成を評価する得点でも優位に立ちました。このバランスの良さが、金メダル獲得の決め手となったのです。
埼玉への移住と岩渕麗羅との切磋琢磨が急成長の鍵
深田茉莉は、2018年平昌五輪での岩渕麗楽の滑りに憧れ、13歳で本格的にスノーボード競技を始めました。高校進学を機に、地元の愛知県から埼玉県へ移り住み、佐藤康弘コーチの指導のもと、岩渕麗楽と共に練習に励みました。この環境が、彼女の急成長を後押ししたのです。
天性の空中感覚を武器に、2022年12月には15歳でビッグエアのワールドカップで初優勝を果たし、驚異的な成長曲線を描きました。スロープスタイルはどちらかといえば苦手だったものの、レールを越える技の正確性を地道に習得し、2025年2月にはこの種目でもワールドカップ初優勝を飾っていました。
佐藤コーチは、「レールとエアの高い完成度が滑りに出た」と勝因を分析し、深田自身も「スノーボードをやってきて良かったと心から思えた」と感慨深げに語りました。この勝利により、スノーボード界にまた一人、新たなヒロインが誕生した瞬間となりました。



