五輪選手村でコンドームが早期に品切れ、感染症予防配布がお土産として人気に
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの選手村において、性感染症予防のために無料で配布されていたコンドームが、大会終了を1週間以上残した段階で底をついたことが明らかになった。国際オリンピック委員会(IOC)が14日にこの事実を公表し、選手の間ではインスタグラムなどを通じて話題が広がっている。
1万個が用意されるも大会終了前に枯渇
イタリア北部の四つの会場群で開催されている今大会では、計1万個のコンドームが準備されていた。しかし、IOCのマーク・アダムズ広報担当者によれば、14日までにすべてがなくなってしまったという。組織委員会は現在、早期に補充できるよう対応を進めている。
この早期の品切れ現象は、選手たちの間でも大きな関心を集めている。多くの選手がソーシャルメディアでこの状況を共有し、その理由について様々な推測が飛び交っている。
過去の大会でも同様の傾向、お土産需要が背景か
コンドームの無料配布は過去のオリンピック大会でも注目を集めてきた。例えば、1万500人以上の選手が参加した2024年パリ五輪では、約30万枚が配布された記録がある。
IOCの定例会見に出席したマダガスカル代表のアルペンスキー女子選手、ミアリティアナ・クレルク(24)は、この事態に驚きを示しつつも、「誰かへのお土産として持って帰る人が多いのではないか」との見解を示した。
平昌、北京に続く3大会連続の五輪出場となるクレルク選手は、2022年北京五輪でも同じ状況が発生していたことを明かした。「北京では、各会場に箱に大量に入っていたコンドームが、一日で全部なくなっていた。今回も同じような気がする」と語っている。
感染症予防の本来の目的とお土産需要のバランス
オリンピック選手村でのコンドーム無料配布は、もともと性感染症の予防を目的として導入された公衆衛生対策の一環である。しかし、実際には選手たちの間でお土産としての需要が生まれ、配布数が想定を上回るケースが続いている。
この現象は、オリンピックという国際的なイベントにおける文化的な側面も浮き彫りにしている。選手たちが母国に持ち帰る「五輪のお土産」としてのコンドーム需要が、公衆衛生目的の配布計画に影響を与えている実態が明らかになった。
組織委員会は現在、残りの大会期間中に選手たちが必要とする分を確保できるよう、補充作業を急いでいる。今後のオリンピック大会では、配布数量の見直しや配布方法の改善が検討される可能性もある。



