ミラノ・コルティナ五輪 狭いリンクで苦戦 スマイルジャパン、想定外の敗退に涙
ミラノ五輪 狭いリンクで苦戦 スマイルジャパン敗退

ミラノ・コルティナ五輪でスマイルジャパンが予選敗退 狭いリンクが想定外の苦戦を招く

2026年ミラノ・コルティナオリンピックに出場したアイスホッケー日本代表、通称「スマイルジャパン」の挑戦は、予選段階で幕を閉じた。前回の北京五輪ではB組1位で8強入りを果たしたが、今回は1勝3敗の組4位に終わり、期待を裏切る結果となった。予選敗退が決まった10日、小池詩織選手と前田涼風選手が抱き合って涙を流す姿が、チームの悔しさを物語っていた。

狭いリンクで増加した接触プレーが日本勢の強みを封じる

今回の会場は、日本の選手が慣れ親しんだリンクよりも狭く設計されており、大柄な海外選手との間合いが詰まる場面が目立った。DFの細山田茜選手は、この環境について「敵との距離が近くなり、コンタクト(接触)が増加。私たちの強みであるラッシュ(速攻)でも、すぐに絡まれてしまった」と印象を語り、想定外の困難を強調した。

さらに、好機を作りながら決めきれなかったことも敗因に響いた。敵地での練習試合で勝利したドイツや、五輪では実績の少ないイタリアに足をすくわれ、チームは苦しい戦いを強いられた。10日のスウェーデンとの最終戦では0-4の完敗を喫し、近年の女子アイスホッケーで増えている激しいぶつかり合いやパワフルなシュートに対応できなかった。

飯塚祐司監督が指摘する世界の変化と今後の課題

飯塚祐司監督は、敗退の原因を「一番苦しんだのがコンタクト。4年前とは全く違うスポーツになりつつある」と分析。海外のトップリーグでプレーする選手を増やすなど、国際的な競争力向上の必要性を訴えた。また、今大会は五輪初出場の選手が多く、将来への伸びしろも期待できると指摘。FWの輪島夢叶選手は「さらに努力して、強い日本になって戻ってきたい」と誓い、4年後のメダル獲得に向けた意欲を示した。

スマイルジャパンの今回の敗退は、狭いリンクという環境要因と、世界のアイスホッケーが急速に進化している現実を浮き彫りにした。チームは涙をぬぐい、次回の五輪で再び挑戦する土台を築くことが求められている。