群馬県が2029年国スポ・全スポで手話実況中継を実施へ 共生社会実現に向けた新たな挑戦
群馬県は4日の県議会特別委員会において、2029年に県内各地で開催される「湯けむり国スポ・全スポぐんま」において、手話による実況中継を実施する考えを正式に表明しました。これは県が掲げる「スポーツを通じた共生社会の実現」を目指す取り組みの重要な一環として位置づけられており、実現すれば両大会を通じて初めての試みとなります。
実証実験は今年から開始 県障害者スポーツ大会で3競技を対象に
県は具体的な準備として、今年予定されている県障害者スポーツ大会の3競技において実証実験に取り組む計画です。競技映像に手話通訳者による解説と字幕を付加し、ユーチューブの県公式チャンネルを通じて配信する予定となっています。この実証実験を通じて、技術的な課題や視聴者からの反応を詳細に分析し、本番に向けた体制を整備していく方針です。
聴覚障害者への情報提供課題を解決 過去の事例を参考に検討進む
これまでの両大会の競技配信は、映像と音声のみに限定されていたため、聴覚障害者に対して十分な情報が届いていないという課題が指摘されていました。県はこの課題を解決するため、2024年に県内で開催された「全国ろうあ者体育大会」で実施された手話実況中継の事例を参考に、検討を重ねてきました。
新年度の一般会計当初予算案には、関連費用として300万円が計上されており、手話通訳者の確保や技術的な整備などに充てられる見込みです。県関係者は「スポーツの楽しさを全ての方々と共有できる環境づくりが重要だ」と強調しており、今後の進捗に注目が集まっています。
この取り組みが成功すれば、全国のスポーツイベントにおける情報アクセシビリティ向上のモデルケースとなる可能性も秘めており、関係者の期待は高まっています。



