ばんえい競馬、2025年度売上は548億円で5.1%減少 馬インフルや大雪が影響
帯広競馬場(帯広市)で開催された「ばんえい競馬」は、2025年度の全日程を終え、売り上げが前年度から減少したことが明らかになった。勝ち馬投票券(馬券)の売り上げは548億7605万円で、帯広市単独開催に移行した2007年度以降最高だった2024年度(578億2266万円)から5.1%減少した。この減少は、競走馬の馬インフルエンザ感染や大雪によるレース中止が影響したとみられている。
馬インフルと大雪で計10日間のレース中止
市ばんえい振興課によると、2025年度は4月18日に開幕し、149日間の開催を予定していたが、以下の理由でレースが中止された。
- 馬インフルエンザ感染:4月下旬に感染が確認され、9日間中止。
- 大雪:12月に1日間中止。
- システム障害:9月1日に9レース以降中止。
- 大雪:12月14日に5レース以降中止。
合計で10日間にわたりレースが取りやめられ、これが売り上げ減少の一因となった。帯広競馬場の総入場者数は37万4970人で、2024年度から約1万2000人減少した。
インターネット売上は堅調、ばんえい記念では記録更新
一方で、売り上げの大半を占めるインターネットによる場外発売は好調で、売り上げを1日平均でみると2024年度から1.73%増加した。市は「厳しい状況下でも全国のファンに支えられていることを実感する1年となった」とコメントしている。
また、最高峰レース「ばんえい記念」では、1トンの鉄そりを引く競走が行われ、1番人気のメムロボブサップ(10歳)が連覇を達成した。このレースの売り上げは2億1354万円と、同レース単体での最高額を更新し、ファンの熱い支持を示した。
2026年度は4月17日開幕予定、関係者は期待
2026年度のばんえい競馬は4月17日に開幕する予定だ。ばんえい記念で優勝したメムロボブサップを騎乗した阿部武臣騎手(53)は、「優勝できてほっとしている。本当に120%の仕上がりだった」と喜びを語り、今後の活躍に期待が寄せられている。
全体として、自然災害や感染症の影響で売り上げが減少したものの、インターネットを中心としたファンの支持は堅調で、ばんえい競馬の基盤は維持されているといえる。今後の開催では、安定した運営とファンサービスの向上が課題となりそうだ。



