笠松競馬場、大規模再整備へ基本構想を策定 事業費は約100億円
岐阜県地方競馬組合は、新年度から笠松競馬場(岐阜県笠松町)の再整備に向けた基本構想の策定に着手する。老朽化が進むスタンドの一新をはじめ、競走馬を間近に見られるパドックの移設などが検討されており、事業費はおよそ100億円を見込んでいる。
お客様エリアと業務エリアを対象にした再整備計画
同組合によると、再整備の対象はスタンドやイベントスペースなどの「お客様エリア」と、騎手の宿泊施設や競走馬の準備エリアである「業務エリア」に分けられる。笠松競馬場では、馬券の9割以上がインターネットで購入され、入場者数がかつてに比べて減少しているため、三つあるスタンドを縮小する方向で構想を練る。
また、笠松競馬出身の名馬オグリキャップをシンボル的に活用することや、地域住民が利用しやすい施設づくりを検討。業務エリアでは、女性騎手にも配慮した設備への更新が計画されている。
パドック移設で観客体験を向上
さらに、レース直前の競走馬の状態を下見できるパドックを、現在の走路内側から観客により近い外側への移設も検討中だ。これにより、より身近に競走馬を観察できる環境を整える方針である。
同組合は「持続可能な競馬運営のためには再整備が必要だ」と強調しており、笠松競馬場では既に、競走馬が逃げ出す放馬対策として厩舎の移転工事が進められている。スタンドの中央部分は1960年代に建設され、老朽化が深刻な状態となっている。
この再整備計画は、笠松競馬場の魅力向上と地域活性化を目指す重要な取り組みとして注目を集めている。



