新濱立也選手、苦難を乗り越え五輪で6位入賞を果たす
ミラノ・コルティナ冬季五輪は14日(日本時間15日)、スピードスケート男子500メートルが行われ、北海道別海町出身の新濱立也選手(29)が6位入賞を果たした。2022年北京大会で銅メダルを獲得した同町出身の森重航選手(25)は10位に終わった。
地元別海町で開催されたパブリックビューイング
両選手の出身地である別海町では、町生涯学習センター「みなくる」でパブリックビューイング(PV)が開催された。約150人の町民が集まり、特に度重なるけがを乗り越えて五輪舞台に戻った新濱選手の奮闘に、会場からは感動の拍手が沸き起こった。
新濱選手の不屈の精神と成長の軌跡
新濱選手は漁師の里・尾岱沼に生まれ育ち、小学5年生から夏場は約25キロメートル離れた練習場へ自転車で通い続けた。少年団監督の小村茂さん(55)によると、「とにかくスケートが大好きで、練習を一日も休んだことはなかった」という。滑りは力強くスピードにあふれていたが、転倒も多かったものの、小村さんは「転倒するぐらい力があるんだから自由に楽しく滑ろう」と激励した。
釧路商高3年時のインターハイ優勝で頭角を現し、日本のトップに成長。2022年北京冬季五輪に出場したが500メートルは20位に終わり、「オリンピックの借りはオリンピックで返す」と再挑戦を誓った。しかし、昨春には交通事故に遭い大けがを負うなど苦難が続いた。それでも不屈の精神でリハビリとトレーニングを重ね、再び五輪代表の座をつかみ取った。
家族や地域からの支えと今後の期待
2024年には、北京大会カーリング女子で銀メダルを獲得した「ロコ・ソラーレ」の吉田夕梨花選手(32)と結婚。新濱選手の尾岱沼後援会事務局長の宮越正人さん(68)は「メンタル面で吉田さんに支えてもらい、五輪の舞台での活躍につながった」と感無量の様子で語った。
両選手が小中学生時代に基礎を磨いた「別海スケート少年団白鳥」の大先輩で、五輪2大会に出場した森野(旧姓・楠瀬)志保さん(56)は、新濱選手の奮闘に「人として成長した。応援を受けてがんばってくれたことがうれしい」と目を潤ませた。森重選手については、北京大会に続くメダル獲得はならなかったが、森野さんは「これからも成長が期待できるので、みんなに愛されてがんばってほしい」とエールを送った。
この日はまた、スキージャンプ男子ラージヒルで江別市出身の二階堂蓮選手(24)が銀メダルを獲得し、今大会3個目のメダルとなった。札幌市出身の中村直幹選手(29)は16位だった。



