米南部ケンタッキー州で19日、11月の中間選挙に向けた与党共和党と野党民主党の候補指名獲得を争う予備選が実施された。米主要メディアの報道によると、連邦下院選の共和党予備選において、トランプ大統領に批判的な現職のトーマス・マシー議員が敗北し、トランプ氏が「刺客」として擁立した新人エド・ギャルライン氏の勝利が確実視されている。
トランプ氏の敵視と直接介入
トランプ氏はマシー氏を「党内野党」と見なして激しく敵視してきた。3月には海軍特殊部隊出身の農家であるギャルライン氏を支援するため、自ら現地入りして応援演説を行った。さらに今月19日にはホワイトハウスで記者団に対し、「マシー氏はひどい議員だ。いつも私たちに反対する」と厳しく批判し、その姿勢を明確に示した。
マシー氏の独自路線
8期目を目指したマシー氏は、トランプ氏と親交があった富豪エプスタイン氏(少女らへの性的人身売買罪で起訴後、自殺)に関する文書公開を主導した。また、「米国第一」の理念に合わないとして、米国のイスラエル支援やイラン攻撃を批判。さらにトランプ氏の目玉政策だった大規模減税法案にも反対票を投じるなど、党内で独自の立場を貫いてきた。
巨額の広告費と支援の壁
マシー氏を落選させようと、トランプ氏の支持者や親イスラエル団体が巨額の広告費を投じ、選挙戦は激戦となった。その結果、現職の壁を破ることはできず、ギャルライン氏の勝利が確実な情勢となっている。



